この記事は、
イギリスでアフタヌーンティーに行くけどマナーとかあるの?
アフタヌーンティーには何を着ていけばいいのかな?
本場のスコーンの食べ方や紅茶の入れ方を予習しておきたい!
こんな感じで興味のある方にピッタリな内容となっております!
イギリスに行ったら一度は体験してみたい、伝統的な英国式アフタヌーンティー。
紅茶を飲みながらスコーンやサンドイッチを片手に会話を楽しむ。
そんな優雅な時間をゆったりと過ごしてみたいものです。
「せっかくイギリスに来たんだから!」とトラディショナルなアフタヌーンティーをホテルのティールームで体験する観光客は、日本人ばかりではありません。
ですが、日本人にとって「ドレスコード」という響きに「ドキッ」としてしまう人が多いのでは・・・実は私もそうでした。
でもですね、アフタヌーンティーのドレスコードの多くは「スマートカジュアル」。
社交パーティーやそれなりの人たちとの豪華レストランでの夕食会とは違って、服装もさほどビクビクするほどではないのです。
今回は、アフタヌーンティーでの服装や基礎知識をわかりやすくご紹介したいと思います。
アフタヌーンティーのドレスコード基礎知識
イギリスではロンドンだけでなく、国内全域にアフタヌーンティーが楽しめる場所がたくさんあります。
その中でも高級ホテルでのアフタヌーンティーは、観光客だけでなくイギリス人にとっても家族のバースデーパーティーや職場の送別会など、特別な日を演出するのには最高の場所になっています。
特別な日を演出するにふさわしい雰囲気を保つためにも、アフタヌーンティーではドレスコードが設定されています。
イギリスの一般的なドレスコードは主に以下の3種類。
・スマート
・スマートカジュアル
・カジュアル
イギリスで楽しめるアフタヌーンティーでは、ドレスコードは主に「スマートカジュアル」。
しかしロンドンの高級ホテルでは、たとえドレスコードが「スマートカジュアル」であっても、「スマートに近い服装」がベターなのです。
「スマートカジュアル」と聞くと「カジュアルでもOK?」と思われがちですが、実は高級ホテルでのアフタヌーンティーは他の「スマートカジュアル」な場所よりも「スマート」な服装をしている人が圧倒的に多いです。
宿泊している客層が主にそういう方たちだということですね。
その場で「あれ?場違いな服装だったかしら・・」と焦ることのないよう、めいいっぱいお洒落して出かけることをおすすめします!
高級ホテル以外でのアフタヌーンティーのドレスコード「スマートカジュアル」という場所では、そのまま「スマートカジュアル」な服装で大丈夫です。
街中のティールームなどでは、ドレスコードなしや「カジュアル」という場所も多くありますので、普段着で気軽に楽しみたい人にも安心して行くことができます。
アフタヌーンティーでの男性の服装アイデア
「スマート」な男性の服装
革靴、スラックス、襟付きシャツ、ジャケットが基本。
更にネクタイ着用とされていればネクタイも必須。(指定がなくてもネクタイはした方が良い)
ビジネススーツ&ネクタイでも可。
スマートの場合、革靴・スラックス・シャツ・ネクタイ・ジャケットをそれぞれコーディネイトしてセンスよく決めれば良いのですが・・・
やっぱりここはビジネススーツでまとめた方が楽だし無難です。
ザ・リッツなどの高級ホテルのアフタヌーンティーでは、男性はビジネススーツの人が多くいました。
少々荷物にはなりますが、その場で焦ることのないよう準備していくことをおすすめします!
高級ホテルでは、ドレスコードが「スマートカジュアル」であったとしても「スマート」な服装の方がマッチします。
「スマートカジュアル」な男性の服装
革靴、スラックスまたはジーンズではないズボン、襟付きシャツが基本。ジャケットも可。
革靴、チノパン(きれいめの)、アイロンのかかった綿シャツでもOK。
アイテム自体はカジュアルでも、一つ一つが上品なデザインなら大丈夫です。
但し、スニーカー、ジーンズ、TシャツはNG。
ジャケットは必須ではありませんが、こんなテーラードジャケットと合わせるのは良いですね。
少々カジュアル寄りの服装でも、ジャケットでかなり引き締まります。
センス良く着こなすと素敵です。
↑オックスフォードシャツ 長袖 ボタンダウンシャツ (楽天より)
オックスフォードシャツならジャケットやネクタイと合わせてもGoodなスタイリッシュアイテムです。
オックスフォードシャツはこちらでも人気のアイテム。
日本でも手軽に買える価格でとても着やすくおすすめです。
観光中も、このような服装ならどこへ行っても恥ずかしく思うようなことはないはずです。
「カジュアル」な男性の服装
スニーカー、ジーンズ、Tシャツなど基本的に何でもOK。
但し、最低限の清潔感のある服装で。
こちらイギリスの男性陣も、普段着はジーンズ&Tシャツが多いです。
ブラックジーンズと半袖シャツを着こなしている若者いますね。
基本的には何でも大丈夫です。
街中のティールームのアフタヌーンティーなら、普通のカフェに行くのと変わらず気軽に楽しめますよ^^
カジュアルなアフタヌーンティーを楽しみたいならこちら↓
アフタヌーンティーでの女性の服装アイデア
「スマート」な女性の服装
パンプス、綿素材ではないワンピース。またはビジネススーツも可。
ジャケットやストールも〇。小さめの皮素材のハンドバッグやクラッチバッグ。
アフタヌーンティーでは、夜のお出掛けのようなパーティードレスは浮いてしまいます。
上品さの感じられる服がいいですね。
女性のスマートな服装は、上品なものが適切。
フォーマルドレスで探すと、夜用のパーティードレスが多く、アフタヌーンティーでは少し浮きがちです。
かといって、ビジネススーツでも悪くはないですがお洒落感に欠けるかもしれません。
せっかくの優雅なティータイムなので、お洒落感も欲しいですよね。
もし日本のサイトで探すならば、「入学式用などのママ用のスーツ」で検索すれば、上品さと華やかさがほど良い素敵なものが見つかりやすいと思います。
(コサージュは必要ないですが、あっても大丈夫です)
高級ホテルでは、ドレスコードが「スマートカジュアル」であったとしても「スマート」な服装の方がマッチします。
「スマートカジュアル」な女性の服装
パンプス、スカートorパンツ、ブラウスorシャツが基本。ツーピースで揃えてもOK。
上品なデザインと素材であればカットソーも大丈夫です。
ジャケットやストールも可。
バッグは革製でなるべく小さめがベター。大きなバッグは避けましょう。
スニーカー、ジーンズ、TシャツはNG。
デザインによってはサンダルでもOKな場合がありますが(上品さのあるものなら)、基本はサンダル、ブーツもNGです。
↑スマートカジュアルはこんなイメージで選んでください^^(楽天ショップより)
スカート&ブラウスとしては、こんなイメージです。
普段使いにもできる着心地の良い服装ですが、上品さと清潔感があれば靴とバッグで引き締まります。
アフタヌーンティーにはこんな可愛らしさも感じられる服装がマッチすると思います^^
パンツルックでもOK。
トップはカットソーなどでも上品なデザインであれば大丈夫。
但し、靴とバッグは革製でカジュアル過ぎる雰囲気にならないようにした方がいいですね。
「カジュアル」な女性の服装
ブーツやサンダル、Tシャツなど基本的には何でもOK。
但し、最低限の清潔感のある服装で。
基本的には何でもOKなので、お気に入りの服装で楽しみましょう。
とはいえ、ロンドンは石畳が多く、観光などで歩き回るにはサンダルやスリッポンなどは不向きです。
靴底がしっかりしていて靴紐やバックルがついているものが一番疲れにくいです。
夏でも朝晩が寒くなるので、サンダルはおすすめしません。
スニーカーは歩きやすいですが、服に合わなかったり、もう少しオシャレなものが良いなぁという時には、このような靴がおすすめ。
↑FIRST CONTACT おしゃれ 脱げない 疲れにくい 歩きやすい(楽天より)
カジュアルであっても、サンダルやピンヒールは街歩きには不向きなので、やっぱりスニーカーかバックルのある靴が良いと思います。
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アフタヌーンティーだけじゃない、イギリス旅行の服装についてはこちら
アフタヌーンティーを楽しむための基礎知識
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アフタヌーンティーとは、紅茶と3段重ねのプレートに乗っているサンドイッチ・スコーン・ケーキという想像そのままのスタイルの食事です。
最近では伝統的なクラシックスタイルではなく、大皿にセンス良くサンドイッチ・スコーン・ケーキを並べているところもあれば、インスタ映えを意識した珍しい形のプレートやケーキを飾ったものなど、モダンなスタイルも多くなってきました。
ロンドンだけでなく、イギリスのどこでもアフタヌーンティーを楽しむことができます。
せっかく本場イギリスのアフタヌーンティーに行くなら、楽しむためにも基礎知識を少し入れておくといいと思います^^
アフタヌーンティーは昼食と夕食の間です
アフタヌーンティーというのは、ランチでもなければ夕食とも言えない微妙な時間に食べるため、おやつにするには重い、食事にするには軽めなもの。
場所によって違いはありますが、アフタヌーンティーが楽しめるのは13時から16時くらいの間です。
2時間などの時間制限があったりもしますので、食べるタイミングや速さも少し頭に入っているといいですよ。
アフタヌーンティーの日は、ランチを食べない方がいいです。
例えば14時からのアフタヌーンティーを予約した場合、ランチを食べてから行くとほとんど食べれない状態となります。
かといってランチタイムにお腹が空いてしまうので、遅めの朝ごはんにする、または11時ごろにおやつを食べるなどして調整しておきましょう。
夕食時も「まだお腹空いてない・・・」という可能性が高くなります。
かといって、そのまま食べずに寝るには物足りないかもしれません。
アフタヌーンティーに行く日の夕食は、レストラン予約などせずにその時のお腹の具合で決められるようにしておきましょう。
遅めの夕食を日本食(寿司をつまむ、ラーメンを食べるなど)で済ますのもいいと思います。
アフタヌーンティーは予約した方がいい
アフタヌーンティーは予約しておくのがベターです。
人気のホテル、例えばザ・リッツなどの人気のアフタヌーンティーは、2、3ヶ月前から予約しておきたいところです。
その場では混雑していなくても「スコーンが切れたから」とアフタヌーンティーのオーダーはできないこともあります。
アフタヌーンティーは、スコーン・サンドイッチ・ケーキなど、準備するものがたくさん。
特にスコーンやケーキは事前に把握している人数分準備しておく方がお店にとっても効率がいいですよね。
注文してからスコーンを混ぜて焼いたのでは30分以上かかってしまいますので。
ケーキならなおさらです。
なので、前日でもいいのでできるだけ早く予約しておくのがガッカリすることなく楽しめるコツです。
意外にメニューの選択肢は多いです
アフタヌーンティーは、基本的にはセットです。
しかし、トラディショナル、ベジタリアン、ビーガン、アレルギーに対応するメニューがあったり、茶葉の選択肢も多くて迷うかもしれません。
飲み物も紅茶だけでなく、シャンペンやハーブティーなど好みのものを自由に選べるようになっています。
もしメニューでわからないことがあれば、気軽に店員さんに聞いてみましょう。
「観光客に人気なのはこれだよ」とか教えてくれます。
基本は2人前
アフタヌーンティーは、基本2人前を注文するのが常識のようになっています。
二人で行く場合に、一人はアフタヌーンティーを注文し、もう一人が紅茶だけ、とかは出来ないことも多いです。
3人のうちの1人だけ別のもの、ならば可能な場合もありますが。
一人はベジタリアン、もう一人は普通のアフタヌーンティーセットにしたい、という場合はまずは店員さんに聞いてみましょう。
ホテルなどでは、このような注文でダメということは無いはずです。
子供もOK?
これは場所によります。
心配ならば子供の年齢を伝えて事前に確認しておきましょう。
基本的にはチャイルドフレンドリーな場所が多いと思うのですが、やっぱり小学生以上のじっと座っていられる年齢の方が良いだろうと個人的に思います。
まだじっと座ってられない年齢の子を連れていくと、親子でストレスだと思いますので・・・。
おかわり自由?場所によります。
高級ホテルでのアフタヌーンティーは、それなりの金額がしますが相応したサービスをちゃんとしてくれます。
このような場所では、基本的におかわりは無料です。
紅茶は全て店員さんが注いでくれて、お客さんの飲食の速度を見計らって、紅茶のお湯を足してくれたり茶葉を替えたりしてくれます。
なんなら、食べ物も無料でおかわり可能な場所もあります。
(食べきれないくらいの量なので、恐らく必要な人はほとんどいないと思いますが)
但し、高級ホテル以外でのアフタヌーンティーについては同じサービスは受けられな無い場合もあります。
お値段に相当すると考えればいいですね。
街中のティールームでのアフタヌーンティーでは、紅茶はティーバッグ、自分で注ぐ、おかわりは頼めばお湯を足してくれるが有料の場合もあり、といったところ。
紅茶は基本的にポットでサーブされるので、2杯分は必ず入っています。
紅茶のおかわり用のお湯としてメニューに値段が入っている場合もあります。
(お湯だけなら無料の場合が多いですが、ティーバッグもとなると有料の場合が多いです)
メニューに明記されていない場合は、店員さんに聞いてみましょう。
食べきれなそうだけど持ち帰りできる?
私はアフタヌーンティーのセットを食べきれた経験がほとんどありません笑
サンドイッチは軽く行けますが、スコーン食べたらもうそこでかなりお腹いっぱいになってきます。
クロテッドクリームだけでかなりずっしりですから。
ケーキまで行ければ万々歳。
最後はほとんど紅茶で流し込む、なんてことも少なくありません。
無理せず楽しく完食できる人もいますが、食べきれなかった人も心配は無用です。
店員さんに言えば、持ち帰り用の袋や箱をくれます。
自分で箱につめるところもあれば、店員さんがやってくれるところもあります。
全く恥ずかしいことではないので、残して帰るなんて勿体ないことはせず、ちゃんと持って帰って夜食としてのお楽しみにしましょう。
但し、ザ・リッツでは衛生上の理由で持ち帰りができなくなったようです。
他にも夏季の間だけ持ち帰りができないところが今後増える可能性はあります。
チップは必要?
アフタヌーンティーでのチップは?という疑問もあるかもしれません。
しかしこれはレストランと一緒で、お会計の時に12~15%くらいのチップも含めて渡せばよいだけです。
すごくいいサービスをしてくれた場合にはもっとあげてもいいですね。
逆に満足しなかった場合は、ちょっと下げてもいいかもしれません。
お会計の時に、既にチップ込みになっていることもあります。
詳細を良く見て、チップ込みになっていたら、お会計金額のみでちゃんとお釣りももらってくださいね。
現金の場合、チップ込の値段を計算してキリの良い金額にしてもらうとスムーズです。
例えば、200ポンドのお会計の場合、15%のチップを上乗せすると230ポンドになります。
ピッタリの金額をもっていなくても240ポンド渡して「Please make it 230 pound.」(230ポンドにしてください)と言えば、10ポンドのお釣りをもってきてくれます。
もしくは、チップ込の値段をキリよく繰り上げて渡してしまうことも可能。
例えばお会計が165ポンドだったとして、15%のチップを上乗せすると189ポンドになるので、190ポンド渡して「Keep the change.」(お釣りはいらないよ)としても大丈夫です。
お会計はどうする?
基本的にお会計はテーブルでします。
もしそろそろ退散するのでお会計を・・と思ったら、定員さんに合図して来てもらい「Could I have the bill please」と言えばお会計をもってきてくれます。
何も言わないのにお会計をもってきたら、「もう時間だからそろそろ出てね」の合図だと思って、無視して居座り続けることのないようにしましょう。
だいたいは、食べ物も飲み物もひと段落して、時間もけっこう経過しているときに「他に何かありますか?」と聞いてきたら、「あぁ、もう会計の時間だね」と察して「I am fine, thank you. Could I have the bill please.」(大丈夫です。お会計お願いします)と言っておきましょうね。
街中のティールームなどではテーブル会計でないこともあるかもしれません。
わからなければ店員さんに聞くか、同じくテーブルで「The bill please.」と言ってみて、もし「あっちのレジで払ってね」と言われればそうする、という感じでも全然問題ありません。
*イギリスではお会計は「check(チェック)」ではなく「bill(ビル)」と言います。でもチェックでもわかるはずなのでさほど気にしなくても大丈夫ではあります。
*発音は「ビゥ」に近いです。しっかり頭に「The」をつければ「Beer(ビール)」などに間違われたりしません。
服装だけでなく、お客さんとしてもスマートに
アフタヌーンティーではドレスコードばかり気になって「ちゃんとした服装して行かなければ」と思いがちですが、一番の本質であるお客さんとしての振る舞いの方が大事なように思います。
日本のように「お客様は神様」という精神はイギリスにはありません。
レストランなどでも「ちょっとこれはヒドイよね」という店員さん、たくさんいます。
でも、いくら安いレストランやカフェだって、親切でフレンドリーな店員さんもたくさんいます。
でもこれは「お客様は神様」という待遇ではなく、あくまでも対等。
「良いお客さんには良い対応をする」というのが基本です。
日本人にとっては身についてしまっている習慣を変えることは大変かもしれませんが、少しの気遣いでお互いが気持ちよく同じ場所で同じ時間を過ごすことができます。
例えば、テーブルに案内してもらったとき、椅子を引いてもらったとき、飲み物などをサーブしてもらったときに、相手の目を見て笑顔で「Thank you」と言えるといいですね。
追加のお湯が欲しいとか、別の物もオーダーしたいとか、店員さんに何かお願いしたいときに、大きな声でウェイトレスを呼んだり、隣のテーブルにサーブしている店員に横から「ちょっとちょっと」と話しかけたり、トントンとつついてみたりとかは失礼になります。
店員さんに来て欲しいときは、じっと耐えて歩いている店員さんと目が合うまで待ちましょう。
目が合ったらちょっと手で挨拶して、テーブルまで来てくれるのを待ちましょう。
すぐに来てくれるとは限らず、今やっている仕事がひと段落してから来ることの方が多いです。
「なんですぐに来ないんだ!」なんて思わずに、ゆったりした気持ちで待ってください。
もし全く誰も気づいてくれないというときには、トイレに立つついでに受付まで行って来てもらうようお願いすることもできます。
「後で行くから待ってて」と言われると思うので、その場で待たずにテーブルで待ちましょう。
アフタヌーンティーでの飲食マナー
The Ritz Afternoon Tea:Photo By finedining indian
アフタヌーンティーのマナーは気になるところですね。
基本的なマナーを頭に入れておけば、当日焦ることもありません。
それほど厳しいということはないので、ティータイムと会話を楽しむことが一番です。
紅茶
高級ホテルでは紅茶は店員さんが注いでくれます。
カップを持つ必要はないので、そのまま何も手を出さずに入れてもらってください。
もちろん自分のタイミングで自分で注ぎたいと人は、自分でやっても大丈夫です。
ポットは片手で持って、カップは持たずに注ぎましょう。
紅茶を飲むときには、ソーサーは持たずにカップだけ持って飲みます。
カップは、取っ手部分に指を通して引っ掛けたりせず、指先でつまむことが上流階級のマナーのようです。
ミルクや砂糖を入れる場合は、スプーンでカップの中を前後に動かして混ぜましょう。
ぐるぐる回さないように気を付けて。
使い終わったスプーンは、カップの奥に置いておきます。
店員さんは、どんなタイミングで紅茶を注いでくれるかわかりません。
ミルクや砂糖を入れるタイミングはいつでも大丈夫です。
食べる順番
アフタヌーンティーセットを頼むと、3段プレートや、大皿にセンスよく盛られたサンドイッチ・スコーン・ケーキが運ばれてくると思います。
3段プレートの場合は、下の段から食べるのが基本です。
通常は一番下の段にサンドイッチ、真ん中の段にはスコーン、上段はケーキの配置になっています。
3段プレートでない場合も、同じサンドイッチ・スコーン・ケーキの順番に食べるといいですよ。
出来れば、一緒に召し上がる人と同じタイミングで食べるとベターです。
とはいえ、少しくらい順番が違っても大丈夫です。
サンドイッチの食べ方
サンドイッチは手で取ってもいいです。
もし取りにくければナイフとフォークを使ってもOK。
プレートから取ってそのまま食べるのではなく、一旦取り皿に置いてから食べるのが基本です。
基本的には手で食べていいのですが、高級ホテルではサンドイッチを食べるのにもナイフとフォークを使った方が良い場合もあります。
周りのテーブルの人と協調しながら見極めてください。
なかなか難しいですが、その場の雰囲気で大丈夫そうなら手でOKです^^
スコーンの食べ方
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スコーンはなかなか食べづらい形をしてますね・・笑
スコーンの食べ方は、まず横から上下半分になるように手で割ります。
手でうまく上下に割れそうならば横から少しナイフを入れてから割ってみてください。
形はハンバーガーのパンのような状態ですね。
上半分と下半分に分けたら、上下とも切り目が上になるようにお皿に置きます。
次にジャムとクロテッドクリームを乗せて一つずつ食べるのですが、このジャムとクロテッドクリームの順番はどちらを先にしても大丈夫です。
スコーンが温かいので、クロテッドクリームを先に乗せると溶けてしまうのですが、この溶けた感じが好きな人はクロテッドクリームを先に、溶けるのが嫌な人はジャムを先に乗せるようです。
私個人的には、ジャムが先の方が食べやすいです^^
ジャムとクロテッドクリームは複数人でシェアすることも多いので、ジャムの中にクロテッドクリーム、またはクロテッドクリームの中にジャムが混ざって汚くならないよう気を付けるといいと思います。
先に自分のお皿に一人分くらいの量を乗せておいて、そのあとに自分のナイフで塗りましょう。
さて、スコーンにジャムとクロテッドクリームを無事に乗せ終わったら、切り分けた2つのを一つずつ手で取って食べます。
上下に切り分けたスコーンを、クリームとジャムを挟んでサンドイッチにしているような画像を良く見かけますが、この状態で食べるのはかなり無理がありますので気を付けて。
半分ずつ、2回に分けて食べるのが普通です。
一口では入らないので、少しずつ、クロテッドクリームが落ちないように平行を保ちながら食べてくださいね。
スコーンはボロボロとこぼれますがこれはもう仕方がないのであまり気にしなくても大丈夫です。
ケーキも手で取って、フォークやスプーン(ムースやゼリーなど)を使って食べます。
店員さんへの心遣いも大切に
ある程度、飲み物と食べ物が終わりかけたときに、店員さんが来て「どうでしたか?ご満足いただけましたか?」と話しかけてくれます。
その時には、笑顔で応えてあげましょうね。
英語が得意でなくても、笑顔で「グレート、サンキュー」だけで十分伝わります。
It was great, thank you.
It was lovely, thank you.
We loved them, thank you.
こんな感じで返事ができれば完璧です。
もっと細かく「これが最高に美味しかった」と話したかったらもちろんそれも喜ばれます。
優雅な時間を過ごせたことに感謝して、お互い気持ちよく接することができるといいですね。
さいごに
こちらはイングリッシュアフタヌーンティーのエチケットを紹介する動画です。
ザ・イギリスの雰囲気がとても面白いですよ。
興味のある方はぜひ覗いてみてください。
イギリスに住んでいると、1年に1度くらいはアフタヌーンティーを楽しむ機会が何かしらあります。
日本に帰国される駐在さんとの送別会が一番多いかなと思うのですが。
やっぱり何度行ってもこのアフタヌーンティーの心地よさは何ともいえず大好きです。
度々行けるようなところではないので、なおさらですね^^
サンドイッチ、スコーン、ケーキ、紅茶、、、一つ一つはそう高級なものではありません。
なんなら、ケーキに関しては日本の普通のケーキ屋さんのケーキの方が全然美味しいです。
最高級の素材を使ったからといって、そうたいそうな金額にもなりませんし、美味しさも普通のものとの差は知れてます。
がしかし、この独特の雰囲気がやっぱりいいんですよね。
私の中では、アフタヌーンティー代の80%が雰囲気代かなと思っています。
歴史的な建造物であったり、高級ホテルのおもてなしであったり、豪華な装飾や重厚な作りのテーブルや椅子など、一つ一つ現実から離れた世界。
そんなアフタヌーンティーの世界をぜひイギリスに来たときに楽しんでもらいたいです。
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