すすがないイギリス人 食器だけではなかった話

突然ですが、「イギリス人は食器を洗うときにすすがない」って聞いたことありますか?

イギリスだけではなく、ヨーロッパやアメリカ、オーストラリアでも時々耳にするこの現象。

わりと有名な話だそうで、意外と知っている人は多いようです。

親がそうだったからとか、節水のためだとか、当人たちにはいろいろ理由があるようですが、日本人にはちょっと考えられないですよね…(^^;

彼らの食器の洗い方と、今現在の各家庭の食器洗いの現状、そして食器洗い以外にも「すすがない体質」があることに気づいたその理由などを書いてみます。

イギリス流すすがない食器洗いのやり方

(この写真は我が家ではありません。フリー素材です笑)

ちょうど良い写真が見つかったので説明がしやすいので良かったです^^

食器洗いの手順

  1. この写真のようにシンクにお湯をためて洗剤を溶かします。
  2. 洗剤の入ったお湯(または水)に汚れた食器やカテラリーを入れます。
  3. ゴム手袋をして、洗剤の入ったお湯を使い、スポンジで食器などを綺麗にします。
  4. 食器の汚れが取れたら、水切りにあげます。(まだ泡がついている状態です)
  5. 泡が下に流れ落ちるか、または泡がついたそのままの状態で乾拭きします。
 

以上です。

もう一度言いますが、以上です

 

最後のすすぎがないのです。

泡がついた水切りカゴに立てて、そのままティータオルで拭いてしまいます。

 

ここではゴム手袋する人が多いです。手が荒れるからですね。

それだけ洗剤が強いのだと思うのですが、手にはゴム手袋で保護するのにすすがないのが不思議ですよね。。。

 

食器洗いには、この写真のようなスポンジを使うことのありますが、他に記事のページの一番上の写真にあるようなブラシも良く使われます。

シンクを洗うためのブラシではなく、食器を洗うためのブラシです。

他に、食器洗い用の布巾のような布を使う場合もあります。

 

さて、泡がついたままのプレートやスプーンをそのまま水切りに乗せ、そのまま乾拭きして終わりとは、初めて知る人には相当ショッキングな話ですよね!?

私ももちろんそうでしたよ!!

それって体に悪いのでは?とまず思います。普通の日本人なら。

でも当人たちは何も気にならない様子で、むしろ水を出しっぱなしにしてすすぐのは水がもったいないとか必ず言います。

健康と水では、水の方が大事ということでしょうか・・・。

しかし彼らの話を聞いていくうちに、なんとなく彼らの感覚がわかってきました。

 

  • 泡をつけて洗ったので食器は綺麗なものとして判断している(泡がついた=殺菌されたみたいな感覚がある)←実際は違うと思います
  • 水切りにあげた後、水と泡は下に落ちているのでお皿には泡は残っていないと思ってる
  • 泡がついたまま乾拭きした場合も、泡は布巾が吸うのでお皿には洗剤は残っていないと思ってる
  • すすいだ後に自然乾燥をすると水滴の跡が残るが、すすがずに乾かすとお皿はピカピカ輝いている(と思っている)←実際は不明
  • 健康に影響はないと思っている(生まれてからずっとこうしてるけど自分は生きている。自分は健康だ)
  • 今までのやり方を変えたくない
  • 水の節水のためという人が多い(シャワーを長い時間浴びることや、庭の芝へのスプリンクラーには何も感じないのに?)
  • 昔流れていた洗剤のCMの中でこの洗い方をしてたのでこれが正しいと思っている
 

 

私たち日本人のようにスポンジに直接洗剤を付けて、いわゆる「濃い泡」で洗っている訳ではないので、日本人の洗い方での「すすがない」状態とは少し違います。もう少し洗剤が薄い状態の泡なので、私たちが想像するような「洗剤を食べる」レベルではありません。

私個人としては「洗剤をすすがない」ことよりも、汚れた食器全部シンクに入れて一緒に洗うことで、他の食器の汚れや匂いが付くのではという方面の方が少し気持ち悪い気がしますが・・・

 

イギリス人は食器洗い以外にもすすがない

イギリス人食器すすがない

この食器洗いにばかり注目しがちですが、実は食器以外にも泡をすすがないことがあるのですよ。

それはですね、、、自分の体です。バスタブの使い方が違うのです。

 

知っての通り、イギリスではバスタブはあるものの日本のように洗い場はありません。

ホテルなどではバスタブの上にシャワーがあり、バスタブにお湯を貯めて入ることもできるしバスタブの中でシャワーを浴びることもできるバスルームになっていますよね。

でもイギリスの住宅では、バスタブだけでシャワーが設置さていないことも少なくありません。

バスタブとバスタブにお湯を入れる蛇口だけでシャワーがついてない、、、私なら「これどうすりゃいいの?」って思っちゃいます。

同じバスルーム内にバスタブとシャワー室(立ってシャワーを浴びるだけの小さいガラス張りの小部屋みたいなもの)が別々に設置されていたり、シャワー室だけ、またはバスタブだけのバスルームがあったりもします。

例えば、メインのファミリーバスではバスタブとトイレだけ。寝室内にあるオンスイートではシャワー室とトイレだけ、といった形です。

 

さて、シャワーを浴びる場合はシャワー室を使えばいいのですが、バスタブの使い方はわかりますか?洗い場はないのですよ?

そうです。バスタブにお湯をためてバブルバス(バスタブのお湯を泡泡にするやつです)を入れて体を洗い、すすぎをせずに泡がついたままバスタブから出てバスタオルで拭くか、そのままバスローブを着ちゃうのです。

これって、食器の洗い方と同じですよね!!!

(映画でも時々こんなシーン見かけますよね!?)

 

私だったら、泡のお湯から出て、バスタオル巻いたままシャワー室まで走りますが笑

子供のお風呂の入れ方も同じです。

バスタブにお湯を貯めて、そのままお湯の中でソープを使って体を洗い、バスタブのソープの入っているお湯で適当にすすいでそのまま出る感じです。

娘が義妹の家に泊まりに行ってお風呂に入れてもらったときのことを報告してくれました。

「Aunty 〇〇(〇〇おばさん)の家ではこのまま出たよー」と。

 

イギリスの食洗器の普及が神

イギリスの食洗器

自分の食器は自分のやり方で洗いますので心配ないですが、イギリス人家族の家に行ったときにはちょっと気になる時もありました。

紅茶を入れてもらったときに、なんかマズイ・・・変な味がする・・・とか。

特に年配ご夫婦の家に訪問したときはかなり緊張したりします笑

 

学校の行事や説明会などでも紅茶やコーヒーがでますが、これはかなりの洗剤臭で耐えられませんでした。

パーティー会場や公共の施設の食器を使うの(誰が洗ったのか不明なので)はかなり勇気がいります。誰も見てない隙にささっと流したりするときも。

しかし最近では食洗器の普及で、クラスのママ友の家や夫の実家などは食洗器が設置されているので安心して紅茶もいただけるようになりました!!

 

他にも、石鹸で手を洗ったあとに少々泡がついてても平気なところや、プールの後に水着を着たまま共有のシャワーでシャンプーしちゃって適当に流して首とかに泡がついたままでも平気で終了しちゃうところなど、「泡ついてても平気文化」があるように思います。

 

イギリス人の感覚まとめ

イギリス人食器をすすがない

私の夫も実は食器洗いですすがなくても平気だったそうです。

でも日本に留学してたときのハウスシャアしてた日本人に「気持ち悪い!」って言われて、日本人がいるときだけ仕方なくすすいでたそうですよ。

しかしそれで慣れてきたら、やっぱりすすがないと気持ち悪くなったそうです。

今では私より丁寧にしっかりとすすいでくれています。

やっぱり慣れって大きいですよね・・・。

今まで育った環境でOKだったものが、いきなりよそから来た人に「気持ち悪い!」って言われたらきっといい気はしないのでしょう。

 

夫の場合は自分がよその国の人だったので仕方ないですが、日本人がイギリスに来たのならば、気持ち悪さもわかりますがちょっとだけ抑えて相手を尊重することも大事なのかもしれません。。。(尊重というのは大げさですが、あえて指摘しないとか、そうゆうことです)

ホームステイなどで来る学生さんたち、年配の家にステイすることもあると思いますので、いろんなビックリすることがあるかと思いますが、この食器洗いに関しては先にちょっと知っておくとショックが小さく済むので良いと思います^^

 

<おまけ>

おまけですが、こちらはイギリスに売っている食器洗い用のスポンジです。

取っ手の中に洗剤が入れられるようになっていて、特に油汚れのひどい食器やフライパンなどを洗うときに何度も洗剤を足さなくて良いので便利なものです。私はこのスポンジをシンクの掃除に使っていますが笑

日本では見かけないのでお土産に買って帰ったら喜ばれました^^

コメント

  1. hi-ko より:

    英国グラスゴー大学の最近の研究では、食器用洗剤は食品添加物や人工甘味料と共に、腸内環境を悪化させる元凶だと発表しました。
    腸内細菌を殺してしまい、発酵性に影響が大きいとのこと。
    最初聞いた時は、「なぜ洗剤までもが?!」と思いましたが、こちらのリポートを拝読して、さもありなんと納得しました。
    これじゃいやでも毎日少しずつ摂取してしまいますよね。

    • Aska より:

      コメントありがとうございます。
      グラスゴー大学でそんな研究がされていたのですね。この内容をBBCなどで流していただけると嬉しいのですが笑
      コロナもありますし、これを機に改善してくれることを願っています。

  2. Ake より:

    こんにちはAskaさん。これはコメントせずにはいられないので共感コメントします!

    ホント、日本人と比べて『すすがない』ですよね!
    アメリカで友人宅にホームステイした時、フィリピンで生活した時、今回のAskaさんのイギリス文化程ではありませんが、私も『食器洗いのすすぎが甘過ぎる件』に衝撃を受けました。

    一応流水ですすぐフリはあるんですが、モノが泡だらけなんです。アメリカの同居人はスポンジに洗剤をつけて、洗うところまでは日本人と変わりませんが、すすぎが甘い。彼は夏場でも熱湯で、流しっぱなしで洗うので『節水』の為にというよりは『洗剤と熱湯で衛生的にGOOD』、という感覚の様でした。

    同居期間もそれなりにあったので、具体的に『洗剤が体内に入るのは健康上問題がある』と伝えましたが、イマイチ伝わっておらず、『手に泡がついてるから流しきれないのはしょうがない』と同居人にしてみれば『洗剤で洗ったからキレイ』の感覚の方が強いし重要なんですよね。

    ちなみに同居人は優しいので『すすぎ』に努力してくれましたが、イマイチわかってないので”洗剤を流しきってもらう”の大変でした。こういう感じなので、アメリカにいた時はお互い食器洗いを奪い合ってました。

    育ってきた環境で感覚が違うのは面白いですが、論理的に考えれば泡が消える、流れる、タオルで拭くから洗剤も除去されるって…ミラクル過ぎますよね。

    会話のできる旦那様を貰われたと思いますが、文化の壁を超えて国際結婚されているの、すごいと思います!

    • Aska より:

      Akeさん、コメントありがとうございます。夏休み最後ということでちょっと遠出をしておりました。お返事が遅くなりましてすみません。

      あぁ、共感していただけてとても嬉しいです!!結局はその環境で育った慣れからるくのでしょうが、最終的な言い訳は「節水」になることが多いです(^^;
      普段はそんなにエコな人じゃないのにね?とツッコミたくなるところをぐっと抑えています(笑)

      夫の場合は、大学の留学で日本に1年住んでおり、そこで数人の日本人とハウスシェアをしていたため、日本人の同居人(同じ大学生)からのクレームでちゃんとすすぐフリをしていたらそれに慣れてすすがないと気持ち悪く思えるようになったそうです。
      私からの指摘では修正は難しかっただろうと思うので、本当にそのどの同居人たちには感謝しています!!

  3. Sarah より:

    I found this so enlightening! I had no idea you were horrified by our dish washing habits! It makes sense when you explain about the taste of detergent and the way it could get into your body being unhealthy. All I can say is that we British people don’t realise it is bad! We learn how to wash up from our parents most likely, and bad habits are passed on. For most people, washing up is a chore that’s done ‘good enough’, because we don’t want to spend any more time doing it than we need to. We hate doing chores! So no wonder people would feel upset if you asked them to do extra work by rinsing! I think I agree with you on the rinsing being better, my partner always makes me rinse the bubbles off and now I will be kinder about it.
    I think traditionally, it is the wife’s job to wash up, but more recently it is expected that the husband does it too now. Probably it is also a chore that the children are expected to do now, but people resent having to do it. In Britain I think we value being relaxed and happy and don’t like too much responsibility, but this means we do a rubbish job at washing the dishes!

    • 3teacups より:

      Thank you for your comment, Sarah. I usually try to accept other countries’ cultures, but sometimes I get shocked like this…
      However, when I read your comment, I understood that British people just didn’t think about it, they just din’t want to spend more time doing it than they need. It doesn’t matter, it is just a different culture 🙂
      I am wonderting how you find this article… I wasn’t expected British people find out this because it was written in Japanese :p

  4. kiwi3 より:

    20年前にニュージーランドにホームステイした際に、食器の洗い方がまさにこちらのページに書かれているやり方でした。驚いて、泡を洗い流さないのか素直に聞いてみたら、オーガニックで体に害がない洗剤で口に入っても問題ない、みたいなことも言っていた記憶があります。
    料理が変な味がしたり洗剤の香りがしたりということは感じませんでしたが、食器洗いで手はゴム手袋で保護するのに、入浴で体に付いた泡は拭き取らない…など本当に不思議です(笑)ユニークですよね。

    • 3teacups より:

      kiwi3さん、コメントありがとうごじざいます^^
      ニュージーランドでも同じなのですね!ヨーロッパ各国やアメリカ・カナダ・オーストラリアでも似たような文化があると聞いていましたが、新たにニュージーランドも追加されました(笑)
      確かにオーガニック(?)のような「有害物質がなく安心して使える」といった食器洗い洗剤を多くあり、そのようなタイプの洗剤は日本より浸透しているような気がしますが、でもやっぱり口には入れたくないですね…(^^;
      イギリスの方からこの記事にコメントをいただいたところでは、有害なのかもしれないけどその雑務よりもリラックタイムのほうが大事というお言葉をいただきました。
      日本人には「不思議」としか言いようがないですが、異国の文化は尊重しないといけないなと思いました!

  5. 前田 より:

    BSで名探偵ポアロをみていたら、ヘイスティングス大尉がお皿を洗い、泡のついたままポアロさんが布巾で拭いていました。そこで調べるとこの記事を見つけました。
    納得しました。いろんな文化がある事を知りました。食べ物の味が変だったらお皿のせいかもしれないんですね(笑)

    • 3teacups より:

      前田さん、コメントありがとうございます!
      BSで名探偵ポワロ見れるのですね。そうです、まさにそれです、泡がついたまま拭いちゃうやつですね…(^^;
      特にマグカップあたりが怪しいので、訪問先で紅茶をいただくときにはかなり緊張します。(食洗機があってもカップだけ手洗いしている家庭が多いので)
      いろんな文化があるということで、特に指摘はせず平和に共存していこうと思います^^