娘が学校に上がり、最初の学期が始まって一か月がたったころ、学校からのお知らせで「今週の金曜の夜、○○パブで18時からPTAミーティングをするので参加できる人は来てください~」と、とってもフレンドリーな文章で書かれてありました。
え?これやっぱり行かないといけないよね?
でもなんで夜!?なんでパブ!?
これ、本当に学校からのお知らせよね?普通の親の交流会じゃないよね?
と、「PTA」という言葉にビクビクし、そしてパブで夜に開催がとても衝撃的だったことを覚えています。
こんな軽い?ノリのPTAって・・・と思いましたが、そんなイギリス子育てのPTAに関するお話です。
イギリスの小学校のPTA
イギリスでの子育てで、一番良いなぁと思ったのは子供の学校のPTA活動に関する負担があまりないこと。
もちろんPTAはあり活動も積極的で、学校のイベントの企画や準備・片付けなど、様々な仕事があります。
私はイギリスでの子育てが初めてで、学校で年間行事として何があるかもわからず、PTA役員にもなっていません。
ただ「手伝える人お願い!」という声かけがあったときに、なるべく手伝いに行くというスタンスで今までやってきました。
「うーん、なんて楽なんだ」と正直、思ったりします。
私から見ると・・・ですが、PTAの活動をしているママさんたちはとても楽しそう。
そう、好きでやっている人が多いような気がします。
PTA役員の選出は?
これ、私も、どうやって選出してるの?と聞きたいくらい、毎年知らないところで既に決まっています(笑)
うちの学校だけかもしれませんが、やりたい人がいて、去年やった人がまた引き続きやったり、その友達がじゃあ私もやろうかな的に参加したりして、「選出」しなくても、ある意味立候補で決まっちゃっているんだと思います。
もちろん、やりたい人はどんどん参加してください、という連絡は「既に決まっているPTA役員」から手紙がきたりもします。
だいたいクラスに1人はPTA役員がいますが、やりたい人は2人でも3人でもいいので一緒にやりましょう、という意味みたいです。
新学年に上がるとミーティングがありました
先にも書きましたが、新学年になってちょっと落ち着いたころに、学校からの手紙(PTA役員が準備した手紙)が来て、「パブでPTAミーティングしますので参加したい方はウェルカムですよ~」的なフレンドリーなお誘いがあります。
最初にこのお知らせが来たときに、やっぱり行かないといけないよね・・と旦那と相談して一緒に二人で参加することにしました。
なんせ夜なんで、子供を義両親に預けるために、早めにご飯を食べさせて寝る準備までしておいてから送迎は何時で・・・と意外と出掛ける前が大変なのです。
よくこんなのみんな参加できるよね。子供を預けられない人はどうするんだろう。って思っていました。
いざ参加すると、なんとクラスの親は2~3人くらい。(1クラスは30人です)
学校全体で10人ちょっとという小規模ミーティングでした。
とってもウェルカムムードで楽しかったのですが、PTA活動の話はさらっと終わり、あとは懇親会という感じ。
ビール飲みながら話せるのでいつもの雰囲気と違い、ちょっとだけ親しくなれたところは嬉しかったですが。
PTA活動の強制をされることもなく、そのままフレンドリーな雰囲気で終わりほっとしました。
なーんだ、これなら参加しなくてもOKね?とその翌年からは参加しておりません。。。
PTAはどんなことをする?
主に学校のイベントを盛り上げるために、企画・準備・片付けなどを担当します。
イベントは子供たちを喜ばせることはもちろんですが、資金集めが主な目的です。
集めた資金は備品や遊具を買い足したり、施設の修繕、遠足の交通費なんかもここから出したりしています。
イベントがあるごとに、今回は○○ポンド集まりました、という報告のレターがあります。
この資金で○年生の遠足のバス手配をしましたとか、来月ダンスの先生を招いて子供たちにダンスワークショップを開いてもらいます、とか具体的な用途も教えてくれます。
ゲートが壊れたとか一部の壁の塗りかえなどでは、レターで「どなたか得意なパパさんはいませんか?」と声をかけて、得意なパパさんがボランティアで腕を振るうこともあります。
そんなときは、「○年生の○○君のダディーがゲートを直してくれました!ありがとう!あなたはスーパーヒーローです!」という微笑ましい報告がきたりもします。
きっと子供も誇らしいでしょうね^^
日本とは違うなと思うのは、イベントの終了が遅い場合は、翌日でいいよねと片づけを持ち越ししたりしてます。
その影響で「ホールの片づけがまだ終わってないので、今日の体育は無しでーす」みたいなこともしばしば。
夜までかかって片付けとかって負担ですからね・・・そんなのもアリよ!頑張ってくれてありがとうという気持ちです。
PTA役員でなくても手伝えることはいっぱい
PTA役員として活動できなくても、手伝えることがたくさんあるので、できる限りのことはやりたいと思っています。
例えば、子供たちが大好きなケーキセール日。
学校が終わると校庭でケーキ販売をします。子供たちは3個で1ポンドくらいの安いケーキを買ってもらい、嬉しそうに食べながら帰ったり、たくさん買って家でのおやつにしたりします。
親は子供にコインを渡して、自分で好きなケーキを選び、お金を渡しておつりをもらってくる、いい社会勉強ですね。
販売は学校のママさんたちですからもちろんみんな優しく対応します。
事前にPTAのお知らせで「この日はケーキセールをします。手づくり、買った物、どちらでもウェルカムなので持ってこれる人はぜひ寄付してください。」と連絡がきます。
ケーキ作りの得意なママさんは張り切ってケーキを焼きますし、不得意な人はスーパーで買ったものを持ち寄ります。
ケーキを作ることも買うこともできくても全然OK。強制ではありません。
その代わり、できる限りケーキを買って資金集めに貢献してくださいね、というものです。
企画する人、作る人、買う人、全てが活動参加者です。
PTA役員はただ大変なだけ?
PTA役員は大変そうな仕事を楽しそうにこなしているというイメージが私にはあります。
ただ、こんなに無償で働いてもらってすみません、という気持ちも少なからずあるのです。
ボランティアで活動することに違和感のないイギリス社会ならではなのかもしれませんが、嫌な役を買って出てくれているという感じではないので逆に申し訳ないという気持ちもあったのです。
が、、、PTAをやっていると良いこともたくさんあるようですよ!
例えば、発表会などは一番前のいい席は「PTA」の予約席。
遠足で映画鑑賞や舞台観賞があるときは、PTAのママさんも一緒に見に行けるそうです。
学校開催のサマーフェアやクリスマスフェアの入場料もナシ。
これを「ずるーい!!」と思う人は誰もいないでしょうね。
日々の活動を見ていると頭が下がりますから、どうぞどうぞ、こんなんで良ければ全然オッケーです!という気持ちです。
さいごに
これらはあくまでも私の経験のお話ですのでご了承ください・・・。
イギリスでも、地域によって、または学校によって状況が全く違う可能性がありますが、少なくとも私の学校と、違うエリアに住む私の友達の学校もほぼ同じ感じです。
生徒の人数が少ないというのが日本とかなり違うところですが、先生と生徒の距離の近さ、学校と親の距離の近さは良いなぁと思うことの一つです。
私の娘も、やっと学校に行き始めたかと思ったのに、あっという間にもうすぐファーストスクールが終わりミドルスクールに進学します。
ミドルスクールになるとまた雰囲気が変わるのかもしれませんね。
またその時に感じたことを書いていこうと思っています!
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