イギリスでは、乳歯が抜けると子供たちは「今晩、トゥースフェアリーが来る!」と楽しみにします。
歯が抜けたばかりの子供を見つけると、大人も必ずと言っていいほど「トゥースフェアリーは来てくれたかな?」と話しかけたたりします。
そして子供たちは、クリスマスのサンタクロースと同じようにトゥースフェアリーが大好き。
日本の「上の歯が抜けたら床下や縁の下へ、下の歯が抜けたら屋根に向けて投げる」といった習慣があるように、イギリスの習慣として根付いているものです。
今回は歯の妖精、トゥースフェアリー(Tooth fairy)とはどんな妖精なのか紹介します。
【Check!!】
歯の妖精、トゥースフェアリー(Tooth fairy)とは?
歯の妖精、トゥースフェアリー(Tooth fairy)とはいったいどんな妖精なのでしょうか。
トゥースフェアリーとは、子供の歯が抜けたとき、その抜けた歯を枕の下に入れて寝るとそっとその歯を持って帰り、代わりにコインを置いていってくれるのです。
子供たちにとっては、小さなプレゼントがもらえるという嬉しいイベントでもあるのです。
トゥースフェアリーは綺麗な歯が大好き。
でも虫歯の歯は好きではありません。虫歯の歯だと、コインと交換しに来てくれないようです。
「その歯を使って妖精のお城を作る」とも言われています。
だからピカピカの歯が好きなのですね。
よって、虫歯にならないように普段からきちんと歯磨きをしなければいけません。
両親は子供たちに「ちゃんと歯磨きできればトゥースフェアリーが来てプレゼントをくれるよ」と教えてくれます。
なので、子供たちは頑張って歯磨きをするのです。
歯が抜けたとき
子供はトゥースフェアリーが大好き。
だから大人もトゥースフェアリーのために子供を助けてあげる習慣が根付いています。
学校で歯が抜けたときは、先生に言うとちゃんと学校に用意されているトゥースバッグ(抜けた歯を入れるための可愛くて小さい袋)に入れて持ち帰るよう準備してくれます。
給食を食べてる時に抜けてしまい、飲み込んでしまう子供も少なくありません。
歯を飲み込んでしまって枕にの下に入れられない、トゥースフェアリーが来てくれない、と泣いてしまう子もいます。
すると先生は、トゥースフェアリーはちゃんと来てくれる、魔法を使える妖精だからお腹の中の歯も持って行ってくれるのよ、などと慰めてくれ、親にも歯が抜けたことを連絡帳などに書いて報告してくれます。
親がいない外出先で抜けてしまったときも、誰かしらの大人に話せばティッシュなど包んで持ち帰れるものをくれたりします。
子供の笑顔のために大人たちがみんな優しい気持ちで見守ってくれるというのは本当に嬉しいですね。
うちの娘は遠足の日に歯が抜けてしまいました。
たまたま訪問先の施設の人が近くにいたようで、先生ではなくその人に歯が抜けてしまったと報告したらしいです。
するとその人は、可愛い包装紙を小さく切り、その紙で包んで持たせてくれました。
学校にはトゥースバッグがあるのですが、さすがに先生も持ち歩いてはいないはずなので、その方には感謝しています。
金額の相場はどれくらい?
イギリスでは1つの歯に50ペンスか1ポンドをあげることが多いようです。
私の住んでいる地域ではだいたい1ポンドでした。
但し、地域的なものやその家族の習慣によって金額が違ったり、コインではなく小さなオモチャなどのプレゼントだったりもします。
最初の歯だけ金額が大きいといった場合もあるようです。
アメリカでは25セントから1ドルくらいのようなので、だいたい100円前後といったところが相場のようですね。
最初の歯が抜ける年齢は4歳前後が多いので、100円くらいがちょうど良い金額、そして切りがいいワンコインというところがポイントなのでしょう。
トゥースフェアリーはどの国の習慣?
「歯が抜けたらトゥースフェアリーが来る」というは、ヨーロッパが発祥だと言われています。
主に西ヨーロッパ・北米(アメリカ・カナダ)・オーストラリア・ニュージーランドなどでの習慣として根付いておりますが、現在では欧米文化に興味がある日本を始め世界各国で、このイベントを楽しんでいる家庭も多いのではないかと思います。
イギリスでは歯をティッシュなどに包んだり、小さな箱や袋に入れて枕の下に入れるという家庭が多いようです。
アメリカでは手紙と一緒に箱に入れて枕元に置いている家庭もあるようですね。
自分で可愛く飾り付けした箱を作るのも楽しそう。
歯と一緒に手紙を書いておいたりもします。
トゥースフェアリーからお返事がきたりすると子供たちはさらに喜びますね。
コインと交換した後、その歯はどうするの?
これは親にとっては大きな課題です。
まずは、子供たちに見つからないように隠しておく必要があります(笑)
子供たちの夢を壊してはいけません。
でもせっかくなので、成長の記録として大事に保管したいですよね。
そんな時には、こんなケースで保管してはいかがでしょうか。
他にも可愛い乳歯保管ケースがいろいろあります(Amazonより)
いつか子供たちも歯の妖精が何なのかを知るときがくるかと思います。
そんな時にこのケースをプレゼントするのも良いですね。
トゥースフェアリーに関する絵本
トゥースフェアリーに関する絵本で一番おすすめはこちらです。
ピーター・コリントン「トゥースフェアリー 妖精さん、わたしの歯をどうするの?」
これは絵だけの絵本。イギリスのお話ですが、この独特な世界観の絵が想像をかきたてられます。
フェアリーさんたちはどうやって歯が抜けたことを知るの?歯を持ち帰ってどうするの?などの疑問に答えてくれるでしょう。
この絵本には、歯を入れる小箱を作れる付録がついています。
初めて歯がグラグラして抜けそうな時期、歯が抜けるのを怖がる子供もいるかと思います。
そんな時にこの絵本を見て、怖がらずにフェアリーのプレゼントを楽しみに待てるようになるといいですね。
ママと一緒に箱の飾りつけをするのも楽しいと思います。
実際には親はちょっと大変です^^;
アメリカでは歯を小箱に入れて枕元に置くというのをよく見聞きしますが、これはかなりいいアイデアですね。
ここイギリス(私が住んでいる地域)では、枕の下に入れるというのが普通なようで、興奮していてなかなか寝ない子供を寝かしつけ、深い眠りに入るまで待ち続け、物音を立てないように部屋に忍び込み、起こさなように枕の下に手を入れて真っ暗の中で手探りで歯を見つけ出さなければなりません。
最初の歯が抜けたときのこの大仕事を終え、「まだこれあと何回やらなきゃいけないんだろうか・・・」と絶句したのを覚えています笑
しかしこの大変さも、朝の子供の嬉しそうな笑顔を見れば吹っ飛んでしまうのですが(笑)
一番の難関、枕の下のどのあたりに歯があるの?という問題をクリアするため、次回からは小箱を用意しよう!と子供に働きかけています。
そして、交換した後の歯をどこにしまっておくか、これも結構なお仕事です。
いつどこでどの引き出しを開けたり、どの箱を見つけ出したりするかわかりません。
あまりにも奥深くにしまいこむと、自分も忘れてしまうかもという危険もあります(苦笑)
トゥースフェアリーを待ち望む子供たちのお父さんお母さん、子供たちの笑顔のためにこれからも頑張りましょうね!
さいごに
乳歯が抜けて大きな大人の歯が生えてくると、一気に子供の顔も変わってきます。
小さな赤ちゃんがここまで大きくなったという成長の証を一緒に喜べる貴重なイベントです。
親子で一緒に楽しんじゃいましょう。
このフェアリーさんのお陰で、子供たちは
- 歯磨きをちゃんとするようになる
- 歯が抜けることを怖がらなくなる
- 成長の記録として歯を保管しておくことができる
- 親は子供の嬉しそうな笑顔を見ることができる
ということで、良いことづくめです。
枕の下だと歯を探すのが大変なので(経験者より)、小箱を用意すると良いですよ!
うちの娘は、次に歯が抜けたときはこのケースに入れてフェアリーを待つそうです^^
PLAYMOBIL Tooth Fairy(Amazonより)
このトゥースフェアリー(プレイモビールシリーズ)の歯の形をしたケースは、小さくて歯を入れるのにはちょうどよいサイズ。プレイモビール好きな子にはおすすめです!
【デンマークのぬいぐるみブランド】Maileg メイレグ 歯の妖精ネズミ
こんな可愛いネズミの歯の妖精&乳歯ケースもあります。
プレゼント用にも最適ですね!!
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