イギリスの首都ロンドンの西部に位置するヒースロー空港(Heathrow Airport)。
世界中からイギリスを訪れてくる人々の玄関口となっています。
ロンドンにくる観光客のほとんどはロンドン市内のホテルなどに滞在すると思うのですが、このヒースロー空港は少し離れた位置にあります。
そのため、ヒースロー空港に到着したら、まずはロンドン市内まで移動することになるでしょう。
ヒースロー空港⇔ロンドン市内のアクセス方法は、いくつかありますがここでは主な5つの方法をご紹介します。
滞在するホテルの位置、荷物の多さ、発着便の時間などを考慮した上で、安さ・速さ・快適さを考えて自分に合ったものを選んでくださいね!
ヒースロー空港⇔ロンドン市内の交通手段は主に5種類
ヒースロー空港⇔ロンドン市内を結ぶ交通手段は主に5種類あります。
移動にかかる時間や料金はさまざま。
速さ・快適さ・安さ・安心感など、一人によって求めるものが違うので、家族連れなら特急列車が良さそうですし、安さ重視なら地下鉄やバス、とにかくホテルまで直行したい人、荷物を持っての移動が大変な人にはタクシーなど、スケジュールや予算に合ったものを選ぶと良いと思います!
ここでは5種類の移動手段の特徴や料金、「こんな方におすすめ」などでわかりやすく解説していますので参考にしてください。
ヒースロー エクスプレス(Heathrow Express)
Photo By Hugh Llewelyn
こんな方におすすめ
- とにかく速く移動したい
- 快適さ重視(小さいお子さん連れなど)
- パディントン駅周辺、またはパディントン駅から交通の便の良いホテルに滞在予定
- 荷物が多い
ヒースロー・エクスプレスとは、成田エクスプレスのような特急列車です
ヒースロー空港からロンドン市内のパディントン駅をつなぐこの列車は、空港からの移動手段としては最速の方法。
車内には無料のWiFi、スーツケース置き場も完備、車内は広く清潔でとても快適なので「もっと長く乗っていたい~」と思うくらいでしょう^^
終点のパディントン駅は、ロンドンの地下鉄(TfL アンダーグランド)やバス・タクシーの乗り換えの便も良い大きな駅。
近辺のお店も充実しています。
ヒースロー エクスプレスの特徴
空港からパディントン駅までノンストップで行けるので、交通手段としては最速。
列車内は無料WiFiが利用でき、車両の中も広く快適です。
スーツケース置き場も設置されています。
運行は約15分間隔。
所要時間
所要時間は、ヒースロー・セントラル駅(ターミナル2&3)から15分、ターミナル5駅からは20分。
注意点:ターミナル4には駅がないため、電車(TfLオーバーグラウンド)でセントラル駅へ行き、乗り換える必要があります。ターミナル間の移動は無料ですが、券売機で無料で発行できる「via Free train transfer」というチケットが必要です。
ヒースロー エクスプレスの料金
ヒースロー・エクスプレスの料金は、平日か週末か、時間によりピーク時かオフピーク時かなどで料金が違います。
車両もスタンダードクラスとファーストクラスがあり、それぞれの料金が設定されています。
早期割引がありますので、利用する日が決まっているのであれば事前にチケットを購入しておけば割引価格で購入できます。
運賃の目安:スタンダード席の基本料金は片道£27、往復£42
チケットの購入方法
チケットの購入は、空港の駅の券売機や窓口でも購入できます。
公式サイトからも予約できます:予約ページはコチラ(英語)
*公式サイトからは往復チケットや早期予約の割引が利用可能
現地オプショナルツアー会社KLOOKからは日本語で予約ができます。
↑「ヒースローエクスプレス チケット」で一発検索
【ヒースロー・エクスプレス】
TfL オーバーグラウンド(TfL Rail)
Photo By citytransportinfo
こんな方におすすめ
- 速く移動したいが最速でなくてもいい
- 快適さも重要だが安い方が嬉しい
- 混んでて座れなくてもOK
以前ヒースローコネクトと呼ばれていた電車ですが、現在はTfL (ロンドン交通局のTransport for London)が運営しているTfLオーバーグラウンド。
ヒースローエクスプレスと同じく、ヒースロー空港とパディントン駅をつなぐ電車です。
途中、5駅に停車するため、所要時間は約30分。準特急といった感じですね。
車両は快適で、スーツケース置き場も設置されています。
ヒースロー・エクスプレスより安いとあって、ビジネスマンもよく利用する列車。
時間によってはかなり混雑しており、座れないこともあるので注意してください。
ヒースローエクスプレスより15分弱長くかかりますが、料金は半分以下とかなりリーズナブルで利用しやすい列車です。
TfL オーバーグラウンドの特徴
空港からパディントン駅まで(途中5駅に停車)をつなぐ電車。
ヒースローエクスプレスよりも時間はかかりますが、料金が安いので人気。
スーツケース置き場が設置されています。
運行は約30分間隔。
所要時間
ヒースローセントラル駅(ターミナル2&3)から27分、ターミナル5駅からは32分で「パディントン駅」に到着
注意点:ターミナル4には駅がないため、電車(TfLオーバーグラウンド)でセントラル駅へ行き、乗り換える必要があります。ターミナル間の移動は無料ですが、券売機で無料で発行できる「via Free train transfer」というチケットが必要です。
TfL オーバーグラウンドの料金
TfL オーバーグラウンドの料金は片道約10ポンド
平日の通勤時間帯はピーク時として£10.20、週末やその他の時間帯はオフピーク時で£10.10と少し安いです。
往復のチケットはありません。
チケットの購入方法
駅の券売機で1回ごとの乗車チケットが購入できますが、ロンドン地下鉄やバスと同じオイスターカードが使用できます。
ロンドン市内で地下鉄やバスをを利用する予定の方は、空港でオイスターカードをゲットしてある程度の金額をチャージしておけばその後も便利に使えます。(そのまま地下鉄やバスに乗り換える予定の人は特に)
利用できるカードは、「コンタクトレスカード」「オイスターカード」「トラベルカード」*(ヒースロー空港はZone 6)
オイスターカードの購入は、最初に5ポンドのデポジット(保証金)がかかりますが、利用後に返却すると戻ってきます。
オイスターカードは、地下鉄だけでなくバスやトラムでも使えますのでぜひ利用してください!
*オイスターカードとは、日本でいう「ICOCA」や「SUICA」のようなプリペイド式のカードです。
TfL Rail
TfL アンダーグラウンド(地下鉄 TUBE)ピカデリー線 Piccadilly Line
Photo By Mikey
こんな方におすすめ
- なるべく安く抑えたい
- 速さは求めていない
- 地下鉄の駅近に滞在予定
- オイスターカードを持っている
- 暑くても混んでても快適じゃなくても気にしない
- 荷物がさほど多くない(駅によってはエスカレーターがなく階段のみの場所も多い)
こちらもTfLが運行しているロンドン・アンダーグラウンド(地下鉄)のピカデリー線(Piccadilly Line)が、ヒースロー空港からロンドン市内をつないでいます。
電車の中では一番安い移動方法ですが、時間がかかること、車内は狭い上に時間帯によってはかなり混雑しているため、大きなスーツケースを持っての移動は非常に疲れます。
地下鉄からの便の良い場所での滞在予定の方は便利だと思うので、滞在予定の場所をチェックしてみてください。
TfL アンダーグラウンドの特徴
ロンドン市内をめぐる地下鉄のラインの一つ、ピカデリー線(Piccadilly Line)が空港までつながっています。
ピカデリー線(Piccadilly Line)は、地下鉄の中でも一番古いラインなので、車内は狭く空調がない、乗り換えにも階段のみでエスカレーターやエレベーターがないことも多いという、あまり利用したくないラインでもあります。
それでいて利用者がとても多いラインなので、朝と夕方のラッシュアワーは日本と変わらないほどの混雑となります。
スーツケース置き場はほとんどないため、乗り降りもかなり難しいと思われます。
夏には蒸し風呂状態となるため、冷たい飲み物を準備するなどの暑さ対策が必要です。
運行は5分~10分間隔。
所要時間
所要時間は約60分。
各駅に停車します。
TfL アンダーグラウンドの料金
地下鉄の運賃は、ゾーンにより料金が決まっています。
ロンドン中心部はゾーン1、ヒースロー空港はゾーン6。
平日の通勤時間帯をピーク時、それ以外をオフピーク時として料金が変わりますので気を付けてください。
その場で1回分のチケットを買うより、オイスターカードを使う方が安くなります。
ゾーン1⇔6の移動は、チケットの場合£6、オイスターカードの場合はピーク時£5.1、オフピーク時£3.1とかなりの差がありますので、ぜひオイスターカードを利用してくださいね。
*オイスターカードとは、日本でいう「ICOCA」や「SUICA」のようなプリペイド式のカードです。
*ロンドン市内のバスはオイスターカードでしか乗れません。
チケットの購入方法
利用できるカードは、「コンタクトレスカード」「オイスターカード」「トラベルカード」
*(ヒースロー空港はZone 6)
オイスターカードの購入は、最初に5ポンドのデポジット(保証金)がかかりますが、利用後に返却すると戻ってきます。
オイスターカードは、地下鉄だけでなくバスやトラムでも使えますのでぜひ利用してください!
TfL Rail
公式サイト:https://tfl.gov.uk/
ナショナルエクスプレス(コーチ)National Express (Coach)
Photo By Clive G’
こんな方におすすめ
- なるべく安く抑えたいが快適さも欲しい
- 混雑や座れないのは嫌だ
- 時間に余裕あり
- ビクトリアステーション周辺に滞在予定、またはそこからタクシーなどで移動してホテルに行く予定(地下鉄の駅やバスステーションから離れています)
- 早朝便や夜遅い便を利用予定
ナショナルエクスプレスは、イギリス最大の長距離バス会社。
ナショナルエクスプレスは、ヒースロー空港からビクトリアコーチステーションを結ぶ空港バスを運行しています。
鉄道などに比べると時間はかかりますが、荷物を預けて乗るだけなので楽々移動ができ、料金も安いとあってとても人気があります。
*イギリスでは長距離バス、観光バスを「コーチ」と呼びます。
ナショナルエクスプレス(コーチ)の特徴
乗り場は空港に隣接するセントラル・バスステーション(Central Bus station)。
ターミナル2・3からは徒歩で、ターミナル4・5からは無料の電車(TfLオーバーグラウンド)で移動可能です。
*券売機で無料で発行できる「via Free train transfer」というチケットが必要です。
バスの設備は快適で、レザーシート、エアコン、トイレが完備。
空港からビクトリア・コーチステーションをつないでいるバスですが、ビクトリア・コーチステーションは地下鉄の駅やロンドンバスの乗り場からは少し離れているので注意してください。
早朝から夜遅くまで運行しています。
所要時間
所要時間は、通常約60分。
*但し、道路状況によります。
ナショナルエクスプレス(コーチ)の料金
料金は£6~とリーズナブル。
乗車券はチケット売り場か公式サイトから購入可能です。
*無料で持ち込める荷物に制限がありますので注意してください。
乗客1名あたり中型スーツケース2個または大型スーツケース1個、ならびに手荷物1個まで。
中型スーツケース:70cm×45cm×30cm以内 重量1個につき20kgまで
大型スーツケース:75cm×50cm×32cm以内 重量20kgまで
手荷物は、45cm×35cm×20cmまでのソフトバッグ。
上記の荷物以外の持ち込みに関しては別料金がかかります。
詳しくは公式サイトのこちらのページでご確認ください。
チケットの購入方法
チケット売り場か、または公式サイトにて購入できます。
Ntional Express
タクシー・配車サービス・プライベート送迎サービス
ロンドンのタクシーは、ブラックキャブ(Black Cab)とミニキャブ(Mini Cab)の2種類があります。
他にもウーバー(Uber)やプライベート送迎サービス(日本語)などを利用することもできます。
利用方法や料金が少し違うため、自分に合った方法を選んでくださいね。
【ロンドンのタクシー利用についてはコチラ!】
ブラックキャブ (Black Cab)
こんな方におすすめ
- とにかくホテルまで直行したい
- 多少高くても信頼のあるドライバーが良い
- 予約するのは面倒
- 荷物が多い
空港のタクシー乗り場から乗れるのは全てブラックキャブです。
ブラックキャブのドライバーは、ロンドン交通局認定の世界一難しいといわれる難関試験をパスした人だけ。ロンドンの道を熟知しており、お客さんに対しての姿勢もきちんとしています。
利用料金は高いですが、安全面、サービスの質、道順の正確性は保証付き。
料金はメーター制で、日本のタクシーと同じような料金制度です。
但し、利用時間、曜日、道路の混雑具合により値段が変わるので要注意。
空港からロンドン市内までの目安は£60~£90くらいです。
通常時の所要時間は40分~1時間くらい。
渋滞するとかなり時間がかかり、メーターもその分上がってしまいます。
注意点)タクシーに乗り込む前に、必ず助手席の窓から行き先を告げ、了解を得てから車に乗り込んむこと。
ドアは自動で開きません。自分で開けて乗ってくださいね。
☆詳しくはこちらの記事を☆
ミニキャブ (Mini Cab)
こんな方におすすめ
- とにかくホテルへ直行したいがなるべく安く抑えたい
- ウーバーはあまり利用したくない
- イギリス入国後すぐに使える携帯電話がある
- 荷物が多い
ミニキャブは完全予約制のタクシーです。
ブラックキャブと違い、空港のタクシー乗り場からは利用できません。
ミニキャブを利用する場合は、必ず事前予約が必要です。
指定した時間に合わせて待機するため、連絡が取れる携帯電話の番号が必要になります。
料金は定額制。予約時に料金が決まっていますので、渋滞していても料金が上がらないので安心です。
料金はブラックキャブより安く、空港からロンドン市内までの目安は£40~£60くらいです。
車は一般の車と変わらないので見つけづらいですが、「Private Hire(プライベート ハイヤー)」と書かれたステッカーが車の前後に貼られているのが目印となります。
人数や荷物の多さに合わせて車種を選べますが、大きい車だと料金が高くなります。
*電話、ウェブサイト、またはアプリから予約可
☆詳しくはこちらの記事を☆
ウーバー (Uber)
こんな方におすすめ
- とにかくホテルへ直行したいがなるべく安く抑えたい
- ウーバーでも気にしない
- 荷物が多い
- 乗り合いでもっと安くしたい
最近、何かと注目されている配車サービスのUber。
こちらも完全予約制で、ブラックキャブより安価で利用ができます。
同じく、連絡の取れる携帯電話を持っている必要があります。
料金としてはミニキャブと同じかもう少し安いくらいです。
予約時に料金が決まるので、渋滞でも高くなることがありません。
ドライバーはウーバー(Uber)に登録した人たち。
身分証明はきちんとされているはずですが、中にはロンドンの道をあまりよくわかっていない人もいますので、きっちりと細かく行き先やピックアップの場所を指定しておく必要があります。
ドライバーの質は賛否両論ありますが、乗り合いも可能なので更に安くすることもできます。
予約はウェブサイトやアプリから可能。クレジットカードで先払い。
☆詳しくはこちらの記事を☆
プライベート送迎サービス(日本語アシストサービス有)
こんな方におすすめ
- 海外旅行に慣れていない
- 日系企業のサービスが安心
- 日本語のアシスタントが欲しい
- とにかくホテルへ直行してほっとしたい
- 英語で行き先を説明したり予約するのが無理
このような方におすすめしたいのがヒースロー空港 ⇔ ロンドン市内を日本語係員付で送迎してくれるサービス。
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さいごに
初めて行く場所で、しかも大きな国際空港だとドキドキしてしまいますよね。
チェックインカウンターを探すだけでもアタフタした経験もあります。
しかし海外旅行に慣れている人は、安くて便利な方法をバンバン利用してくださいね。
不安な人には、日本語アシストや送迎サービスを使えば、到着後もスムーズにホテルまで行けて、まずはホテルの部屋でほっと一息できます^^
荷物の増える帰国時だけタクシーを使うのもアリですし、特急列車好きさんは(←私です笑)快適にエクスプレスを利用するのも良しですよ!
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