毎年学校で行うクリスマス劇の発表会。
今年も子供たちは毎日のように練習し、歌を覚え、セリフを覚え、親は衣装調達に走りました。
娘の学校は1学年に1クラスしかない小さな学校なので、発表会はいつも2クラス(2学年)合同で行います。
ということで、2年間同じ劇をやることになるのですね。
下の学年はその他大勢的なチョイ役のセリフ無しですが、バックやサイドでの歌や振り付けで盛り上げます。
上の学年になると役も抜擢され、セリフも多くなりますが、ストーリーは既に頭に入っているのでスムーズに練習をこなすことができるのです。
クリスマスの劇はChristmas Nativityと呼ばれていますが、キリスト教のストーリー。
今年は聖母マリアがイエス・キリストを出産する場面のお話でした。
学校では誰もが経験するクリスマス劇の有名なお話の一編なのだそうです。
さて、親としては子供の成長が見れるこの発表会ですが、それは日本の小学校の発表会とはかなり状況が違いまして、駐在などでお子さん連れで渡英するご家族にはきっとビックリすることがだらけかと思います。
そんなイギリスのクリスマス発表会についてご紹介します。
子供の舞台を見るためにチケット購入
Photo by Charlie Dave
小さな学校なので、ホール(体育館的な生徒が集合できる場所)には小さなステージと折り畳み椅子が4列ほど並びます。
その後ろは立ち見席。しかし立ち見もほとんどスペースがありません。
入れる人数に制限があるので、1人の生徒につき2人までしか見に行くことができない決まりでした。
おじいちゃん、おばあちゃんが一緒に行けないというのは残念な気もしますが、両親が見に行けるので、2人というのは良しとしましょう。
しかし、その2人分はチケットを購入しなければいけないのです。
うちの学校は1枚2ポンド(約300円)、二人で4ポンド(約600円)になります。
えーーー??自分の子供の舞台を見るためにお金払うのー???と最初は驚きました。
でもね、他の地域の学校は、1枚4ポンドのところもあるんですよ。
二人で1000円以上払わなきゃいけないって・・・2ポンドで良かったと思っておきます^^;
写真・ビデオ撮影は禁止
Photo by Jonny Hughes
そして、一番残念だったのは、写真もビデオも撮影禁止だったこと><
実は1年前までは写真もビデオもOKだったのですが、かなり厳しくSNSへの投稿禁止と、オンライン上でのデータ交換すら禁止しますと言われてました。
両親が見に行けなかったクラスメイトのママさんに、私が撮った娘さんの写真をあげたことがあるのですが、禁止事項を守ってオンラインを使わずCDに焼いて渡しました。
発表会だけでなく、運動会やサマーフェアなどでも毎回写真・ビデオはSNS投稿禁止と口酸っぱく校長が言ってたのですが、にもかかわらず、誰かがSNSに上げてしまいクレームがあったそうで、今年から全面禁止に・・・。
約束を守らなかったどなたかのせいで、今後は禁止のようです。
でもね、他でも撮影は一切禁止でプロカメラマンを入れて撮影してもらい、それを購入するようになっている学校がたくさんあるそうです。
そうゆう時代なんですかねー。
今回はプロカメラマンは間に合わなかったようで、先生が撮ってくれてました。
働く親のために2回公演
これは、学校側でも働いている親御さんのために、どうにか来てもらえるよう試行錯誤をしているようです。
前年度は同じ週に2日間同じものをやりました。平日昼間、学校の時間帯です。
どちらかの曜日で来てもらえれば、という考えですね、きっと。
でも今回は、同じ日に2回公演でした。
1回目はお昼ご飯の後、2回目は午後6時半から。2回目の公演には学校から帰って夕飯を食べてからもう一度出かける感じですね。
どうしてもお休みできなかった場合でも、仕事が終わってから見に行ける時間帯です。
なかなかお休み取れない人には嬉しい対応ですね。
ただ、、、子供は疲れてクタクタになります笑
1回の公演だけでも興奮しちゃってぐったりするのに、また夜に出かけないといけないんです。
帰ってきたらもう7時半をまわっていて、早く早くとベッドに入ってもらいました。
イギリスの冬は日が暮れるのが早いので、6時半でも真っ暗の中、夜に出かけていくようなもん。
義両親は体調不良ということもあり見に行かないことになり、今回は1回目と2回目の公演に私たち夫婦は一人ずつ分かれて見に行ったのでした笑
チケットのお金はPTAの運営費用に
この発表会のチケット代は、実は学校のPTA運営費用になるのです。
イギリスの学校は、日本の学校に比べて国からの予算がとても低いようで、学校の設備にあまりお金を使えない状態なのです。
そのため、イベントなどで寄付を募ってそのお金でPTAが修繕や設備投資などに使用するように管理してくれています。
学校が綺麗になる、使いやすくなる、必要なものを購入してくれる、それらの費用にまわるなら全く文句はありません!
しかもPTAはやりたい人が集まってどんどん活動してくれているので、日本のような悪いイメージは全くナシ。
仕事を頼まれたこともないし、ましてや強制的になにかに参加させられたこともありません。
ただ、サマーフェアやクリスマスフェアなどで、出品された物を買ったり、販売するためのケーキを寄付したりすることで少しでもお役に立てば、と思っています。
それじゃあPTAで活動してる人、大変じゃん!!って思うかもしれませんが、今回のような発表会などのイベントでは、一番前のいい席を確保されているのですよ。
それくらいはどうぞどうぞ!いつもありがとう!という気持ちです笑
さいごに
このクリスマスナティビティは、イギリスのほとんどの学校でやる劇のようで、衣装もebayなどで安く買うことができるのですよ。
先生からは「1度しか着ないものなので、家にあるもので適当にやっていいです」と毎回言われるのですが、「家にあるもので」と言われても家にそれらしき素材のものもないし、手作りなんて無理無理。
材料を探していたら、買うよりも高くなっちゃいます。それよりも上手にできる気がしないので却下。
ということで、毎年ebay様様なのですが、ふと同じ劇を毎年やるのだから学校に寄付したら翌年に使ってもらえるのかな?と思い、去年の衣装を寄付したことを思い出しました。
しかし、残念なことに、その衣装を来ている子は見つからず、きっと保管場所に困って処分されてしまったのでしょう。
今回は、来年のクリスマス時期まで自分で保管し、役が決まったころに学校に寄付してみようと思います^^
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