イギリス旅行といえばロンドン観光は外せませんね。
ロンドンでは名所を抑えて観光するには最低でも3日は必要と言われてます。
なぜならロンドンの観光名所は広い範囲に点在しており、意外と移動時間を取られてしまうのです。
更に、イギリスの有名ブランドショッピングを楽しんだりアフタヌーンティーにも行きたい!となると、ロンドンの地下鉄TUBE(チューブ)やバスを駆使して移動することになります。
しかし網目のように走っているバス路線を把握して効率よくまわるのは意外とハードルが高いし、地下鉄も便利ですが地下のホームまで行き、また地上に上がってくるだけでも結構な時間と体力を消費してしまうのです。(←体験済み^^:)
そこで、ここぞというときに活躍してくれるのがロンドンには欠かせない交通手段の一つ「タクシー」です。
知らない土地でのタクシーってちょっと怖いイメージもありますが、きちんと安全性や利便性のツボを押さえて賢く利用すれば、効率よく観光したり、安全スムーズにホテルまで移動できたり、空港とホテルの往復もスーツケースの心配もせずに済む強い味方になります。
そこでロンドンでのタクシーについて、基本知識と便利な利用法などを全てご紹介します!
ロンドンのタクシー料金は意外と高くない
イギリスのタクシーの値段ってどれくらい?という疑問、ありませんか?
イギリスって物価が高いし
ロンドンの地下鉄って世界一高い路線らしいし
タクシーだって絶対に高いはず!!
って思っている人、結構多いと思います。
が、しかし!意外とそんなに高くもないのですよ、これが。
利用するタクシーや車種によって違いますが、日本と比べると同じか少し安いかなという感じです。
但し、観光客目当てのぼったくりタクシーは存在しますので、間違ってそんなタクシーを使ってしまうと高額になってしまうので気を付けなければいけません。
ロンドンのタクシーは大きく分けて3種類
ロンドンで利用できるタクシーは大きく分けて3種類あります。
それぞれの特徴や価格について説明しますね。
ロンドン ブラックキャブ Black cab
ロンドンで一番多く見かけるタクシーはこのブラックキャブ。
観光名所の至るところで走っていますので、嫌でも目に入るでしょう。
元々は黒塗りの車だけでしたが、最近では広告がラッピングされた車も多くなり、黒色じゃないブラックキャブ多くあります。
↑こんなブラックキャブも多くありますが、フロントについてる「TAXI」と書かれたランプが目印になります。
このブラックキャブは、ほとんどが5人まで乗れる大きめの車両。
後ろのトランクスペースがないため、車内が広くなっているのですが、後部座席3人分、後部座席と向かい合わせに進行方向とは逆に座れる補助席が2人分座れるタイプが多くあります。
フロントとの間には透明の壁で仕切られていて、運転手には直接車内で触れることができないようになっています。
運転手との会話はインターホン越しで可能になっています。
ブラックキャブとは、ロンドン交通局認定のタクシーで、ドライバーたちは世界一難しいといわれる難関試験をパスした人だけ。
ロンドンの道を熟知しており、お客さんに対しての姿勢もきちんとしています。
利用料金は一番高いですが、安全面、サービスの質、道順の正確性は保証付きです。
ロンドンでは、空港、大きな駅、観光名所などにタクシー乗り場があります。
料金は日本と同じくメーターで走行距離と時間によって換算されます。
時間(ピーク時かオフピーク時か夜間かなど)、平日か週末かなどでメーターの料金も変わります。
ヒースロー空港からロンドンの中心まで約60~90ポンドくらいです。
ロンドン ミニキャブ Mini cab
ミニキャブは見た目は普通の乗用車です。
車種や車の大きさはさまざまで、一見タクシーとはわかりません。
見分け方としては、車のフロントガラスと後ろの二か所に「Private Hire」と書かれた白いステッカーが貼ってあるかどうかです。(Pre-booked onlyとも書いてあります)
ブラックキャブと大きく違う点は、ミニキャブは流しでお客さんを乗せるのは違法だということ。
必ずミニキャブは予約して乗らなければいけません。
流しで声をかけてくるようなミニキャブには絶対に乗らないようにしましょう。
そして次に、予約時に必ず行き先を伝えて料金を確認することになります。
先に料金が分かっているという点では安心して乗れますね。
ミニキャブの運転手はブラックキャブのようにロンドンの道路状況を熟知している訳ではありません。
最短距離を行かない時もあるし、知らずに渋滞や工事の場所にはまってしまうこともあります。
ミニキャブは事前に料金が分かった状態で乗るため、料金メーターはありません。
カード払いの端末も車には搭載されていませんので、基本は現金払いになります。
カード払いにしたい場合は、アプリで予約するか、電話予約時に申し出て電話決済してもらうなどしてください。
先に料金がわかっていることで安心して乗車できるので利点ではありますね。
ミニキャブはブラックキャブより利用料金が安いのも特徴です。
しかしドライバーに寄ってはサービスの質、道順選択、態度や言葉などもあまり良くない場合もあります。
料金は選んだ車種によって異なりますが、ヒースロー空港からロンドンの中心まで40~60ポンドくらいです。
Uber(ウーバー)
ここ数年で利用者がグッと増えた配車サービスのUber。
タクシーというカテゴリとは違いますが、短距離の移動や、今すぐ来て欲しいというときにとても便利に利用できます。
登録された一般ドライバーが、近くに利用希望者がいる場合にピックアップに来てくれて、目的地で降ろしてくれるというサービス。
ウェブサイトやアプリの地図からピックアップポイントとてもドロップオフポイントを指定して、料金の見積もりをチェック、待ち時間も随時表示されます。
全てカードで先払いができるので、車には乗せてもらって降りるだけ。
タクシードライバーとのやり取りが苦手な人や、料金がどれくらいになるかわからず不安な人には嬉しいサービスですね。
料金的にはミニキャブと同じくらい。
乗り合いもできるので、更に安くすることも可能です。
ドライバーの質に関しては賛否がありますので、短距離のみ、比較的安心な日中のみの利用に留めることをおすすめします。
タクシーを利用するには
タクシー乗り場で待つ
タクシー乗り場は、空港、大きな駅、観光名所などに設置されています。
特にタクシー乗り場というサインがなくても、観光客がたくさん利用しそうな場所に数台停まっていることもあります。
基本的にこのような場所から利用できるタクシーはブラックキャブです。
料金は他と比べて高いかもしれませんが、安心して利用できるタクシーとして覚えておいてください。
空車のタクシーをとめて乗る
いわゆる流しのタクシーに乗ることができるのはブラックキャブのみです。
ミニキャブは予約でしか乗ることができません。(流しのミニキャブは違法行為です)
ブラックキャブのフロントにある黄色いランプ(for Hire)が点灯しているとお客さんを乗せていないという合図。
手を横に出すなどして合図して停まってもらい、利用することができます。
電話でタクシーを呼ぶ
タクシーが見当たらない場合には電話でタクシーを呼ぶこともできます。
しかし、英語で電話してタクシーをお願いするとなるとちょっとハードルが高いですね。
タクシー会社の電話番号を控えておいて、いざというときは電話で呼べるようにしておいた方が安心ではありますが、一番手軽な利用方法は、ホテルのフロントにタクシーを呼んでもらう方法。
ブラックキャブ、ミニキャブのどちらを呼んで欲しいのかはっきり伝えましょう。
もしホテルがどこかのブラックキャブやミニキャブの会社と提携しているという場合は選択できないこともあります。
「宿泊するホテルじゃないのに、夜遅くにとっても困っているところを親切に対応して、一番早くきてくれるタクシー会社を呼んでくれた」なんて時は、やっぱり対応してくれた人へはお礼にチップを渡した方がスマートです。
チップはお礼の気持ちなので額は一概には言えませんが、スーツケース一つで1ポンドくらいのチップが妥当なので、とっても困っている時に親切丁寧に対応してくれたという場合はもう少し渡した方がいいのかなと思います。
「タクシー呼ぶ専用の電話の場所を教えてくれた」「タクシーを呼ぶ電話番号のメモをくれた」というような場合には特にチップはいりません。
でも「Thank you」だけは忘れずに。
タクシーを呼ぶときの英語は、ピックアップの場所と行き先を正確に伝え、料金はいくらなのか、所要時間はどれくらいか、何時に迎えに来るのか、などをちゃんと聞いておけば大丈夫。
シンプルに聞けば相手もちゃんと理解して答えてくれます。
Will you take me to 〇〇(場所)please?
How much will it cost to go to 〇〇(場所)?
How long does it take?
What time could you come to pick me up?
ピックアップと行き先の場所は、ホテルや観光名所などの「場所」でわかってもらえればそれが一番ですが、それ以外ならば郵便番号が一番正確に伝わります。
電話する前に行きたいお店なり場所なりの名前と郵便番号と電話番号を控えておきましょう。
*ブラックキャブの場合は料金はメーターで換算されますので、おおよその料金を聞くことはできますが所要時間などによって案内と実際の金額が変わる場合があります。
*ミニキャブの場合は先に料金を聞くことができるので、事前に確認した料金が変更になることはありません。
アプリを利用
電話以外には、アプリを利用する方法もあります。
アプリは基本的には英語ですが、電話よりも簡単なのでスマホに入れておくといいですよ!
【ブラックキャブが利用できるアプリ Gett 】
ブラックキャブが来てくれるアプリです。
リアルタイムに近くにいるブラックキャブが見えます。
乗車する場所、降りる場所、車種を選べぶことができます。
支払いはクレジットカードまたはデビットカード。
クーポンコード:GTPUDW
こちらのコードで初回の利用が割引になります^^
(割引率は距離などににより変わります)
【ミニキャブが利用できるアプリ Minicabs 】
複数のミニキャブの会社が利用でき、候補の中から社名や料金で選んで予約することができます。
こちらも地図から乗車場所と目的地を設定します。
利用できるミニキャブが会社名入りの一覧で出てきますので、その中から好きな車を選ぶことができます。
値段の差までちゃんと見えるので、「一番安いもの」を選ぶことも可能。
今日の〇時、〇月〇日の〇時、という指定して予約することもできるので、帰国のフライトに合わせて空港までのタクシーを予約したいときなどに便利です。
クレジットカード、デビットカードの他に、アプリ内のウォレットにキャッシュを入れておいてそこから支払うことも可能です。
【Uber(ウーバー)配車サービスアプリ】
ウーバーに登録しているドライバーが目的地まで送迎してくれる配車アプリ。
こちらもマップ上から乗車場所や目的地を設定できます。
リアルタイムに車が見えるので安心です。
乗り合いも可能なので、急いでいないときは乗り合いで安く利用も可能です。
支払いはクレジットカード、デビットカード、またはペイパルが可能です。
クーポンコード:7egiwy
このコードで初回の利用が割引になります^^
(割引率は距離などににより変わります)
イギリスのタクシーの乗り方
予約済みの場合
ブラックキャブ、ミニキャブ、Uber(ウーバー)のどれにも共通していますが、アプリや電話で予約している車が到着したら、いきなり乗り込まずに、まずは助手席の窓のところまで行って話しかけましょう。
助手席の窓まで行くとドライバーが窓を開けてくれるので、そこで予約した名前と行き先を確認してください。
乗ってください、と合図を受けてから後部座席に乗りましょう。
ドアは自分で開けます。
日本のタクシーのように自動で開かないので気を付けましょう。
予約していない場合
予約していない場合、乗ることができるのはブラックキャブだけです。
ミニキャブもUber(ウーバー)も完全予約制で、ミニキャブに関しても流しでお客さんを乗せるのは違法行為です。
予約していないブラックキャブに乗る場合、黄色いランプが点灯していることを確認してください。
黄色いランプが点灯しているのはお客さんを乗せていないという目印です。
手で合図するなどしてドライバーに気づいてもらって、道路わきに停車してくれるまで待ちましょう。
既に停車している場合も、まずはドライバーに気づいてもらうようにフロントにまわって合図します。
いきなりドアをガチャガチャ開けようとしないように!!
気づいてもらったら、助手席の窓に行き、窓を開けてもらってから話しかけます。
行き先をきちんと伝えて、オッケーの合図がでてから後部座席に乗ってください。
ドアは自分で開けましょう。
イギリスのタクシーはチップ必要?
イギリスのタクシーのチップは、アメリカほど「必ず払わなければならないもの」という感じでもありませんが、料金の端数を切り上げて渡すのがスマートです。
もちろんサービスに対する気持ちなので、良いサービスをしてくれたときにはそれなりのお礼としてチップを渡すことはロンドン在住のイギリス人でもやっています。
もしも時間通りに来てくれなかったり、運転しながら悪態をついたり、荷物を乗せるのを手伝ってもらえるようお願いしたのに断られたりしたらチップはあげなくていいです。
大きな重い荷物の積み下ろしを手伝ってくれた時など、良いサービスを受けたなら料金の10%程度を上乗せして渡すと良いと思います。
特に悪いこともなく、ちゃんと送迎してくれた、くらいであれば、「Keep the change」(お釣りはいらないので取っておいて)と言って端数を切り上げた額を渡すといいと思います。
例えば17ポンドくらいだたら、20ポンドでお釣りはいらないよ、というのが妥当です。
もし20ポンドだったとしてチップを渡す場合は、ぴったり22ポンドあれば良いのですがコインを持ち合わせてなかった場合は、30ポンド渡して「Please make it 22pounds.」22ポンドにしてねと言えば8ポンドのお釣りをもらえます。
もしくは、正規料金の金額のお釣りをもらってから、お釣りと持ち合わせのコインを足して別途チップを渡しても大丈夫です。
チップを渡すにも、乗車料金をカードで事前に払うか(アプリ利用時など)、その場でカード決済するか、その場で現金で払うか、では利用する側でも多少面倒くささに差が出ます。
個人的には、Uberにはチップは必要なし(事前にカード払い)、ミニキャブには決まった料金(事前払いでも現金払いでも)+現金のチップ、ブラックキャブには全てその場で現金払いが一番簡単でスムーズなのかなと思います!
カード決済機器があるのは基本的にブラックキャブだけです。
カード払いの場合、支払い手続きでチップはこれくらいですよ、という額が表示されますので、その額に従って一緒にチップを払うことも可能だし、表示された料金だけ払ってチップは現金にすることもできます。
ただし、カード決済機器は後部座席側に設置されており、使い方がよく分からない場合にドライバーに聞きながら操作するというのが難しいのです。(透明な壁で仕切られてしまっているので)
もし夜間となると、もっと機器の操作が見づらいし手慣れた人じゃないとチップのことまで考えるのは結構な労力かなと。
なるべく現金で払ってしまうのが一番簡単ですので、ある程度の現金は入れておくようにしましょうね!
タクシー利用、どれが一番いい?
やっぱり料金は高めですがブラックキャブを利用するのが一番安全です。
トラブルなどはまず起きないはずです。
ロンドンの道も熟知しているので、最短で行ける道をちゃんと選んで走ってくれます。
英語が苦手、初めてのロンドン、安全重視で観光したい人にはブラックキャブの利用をおすすめします。
ミニキャブは、お迎え時間に遅れてきたり、言葉遣いが非常に悪い人に当たったこともあります。
安くて便利ですが、フライト時間に合わせて空港へ行くような予約の場合は、できればブラックキャブの予約がおすすめ。
もしミニキャブならかなりの余裕のある時間に設定しましょう。
ミニキャブは必ず事前予約が必要なので、アプリをうまく利用すると便利に使えます。
Uberウーバーに関しては、大事な時間厳守の移動や夜間の利用にはおすすめしません。
ドライバーに寄っては、トラブルに巻き込まれる可能性もあると充分に警戒して、女性一人での夜間の利用などは避けるべきです。
但し、日中の有名な観光地から別の観光地への短距離(でも歩くには遠い)の移動や、ショッピングで荷物が多くなってしまってポンと車にのってホテルまで戻りたいときなど、ドライバーが近くにいれば早く来てくれて安くて便利に使えます。
ロンドンの道路をあまり知らないドライバーも多いので、その辺は期待しないように。
予約時に料金は支払い済みなのでドライバーとのやり取りは最小限にできるという意味で、安く・楽に移動できる手段となります。
まとめ
翌日以降にタクシー利用するための事前予約をしたい場合は、なるべく早く予約をしておきましょう。
特に「帰国日にホテルからヒースロー空港までタクシーで移動したい」というような大事な予約は早めの方がいいです。
場合によては予約が詰まってしまっていることもありますので。
ブラックキャブを事前予約したい場合は、こちらのウェブサイトで電話番号が一覧で掲載されていますので利用してくださいね。
Transport in London (Mayor of London)
ミニキャブを利用したい場合にどの会社が良いかわからない、おすすめの会社を教えて欲しい、という方には、個人的に信用度が高いと思うミニキャブの会社を一つご紹介しますね。
こちらはオフィシャルサイトで日にちを指定して予約を入れることもできます。
*専用のアプリもあります。
到着・帰国時の空港往復もブラックキャブは利用できますが、英語で予約するのはちょっと自信ない…という方は、日本語係員付のプライベート送迎サービスもあります。
>>ロンドンヒースロー空港 ⇒ ロンドン市内ホテル専用車送迎サービス(日本語係員付)
>>ロンドン市内ホテル ⇒ ロンドンヒースロー空港専用車送迎サービス(日本語係員付)
予約は全て日本語なのでじっくり内容を検討できるから安心ですね。
- 英語が苦手
- 初めてのイギリス旅行
- 深夜または早朝に到着予定
- とにかくホテルに直行してホッとしたい
という方には、プライベート(専用車)での送迎サービスが安心・快適です。
少し金額は上がってしまいますが、初めてのイギリス旅行で不安な方も、このようなサービスがあると分かるだけでもなんとなくほっとしますよね。
皆さま、安全で楽しいイギリスの旅を満喫してくださいね~!!!
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