イギリス生活

イギリスのスコーンはなぜ美味しく感じるのか?セルフレイジングフラワーの謎

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Pexels / Pixabay

日本に仕事で行くたびに、必ずセルフレイジングフラワー(セルフライジングフラワー)を買ってきてと頼む友人が一人います。

ベイキング好きというのもありますが、ちょっとイギリス好きな女性です。

紅茶はお土産として「軽くて喜ばれる物」なので、必ず数種類はスーツケースに入れておくのですが、このセルフレイジングフラワーは忘れがち・・・(ごめんなさいっ)

どうしてかって、スーパーに行けばどこにでも売っているし、家にもストックがある「特別なものではない」から余計に忘れてちゃうことが多いのですよね。(紅茶は普段使い用のではなく、お土産用に可愛いものを選びます笑)

さて、このセルフレイジングフラワー、イギリスだけでなく英語圏の国では普通にある特別なものではないのに、なぜ日本にないのか、、、そもそもセルフレイジングフラワーってなんなの?という疑問にせまってみたいと思います。

 

セルフレイジングフラワーとは

セルフレイジングフラワーとは、言葉通り「自分で膨らむ粉」という意味で、薄力粉にベイキングパウダーと塩が既に入っている状態のものをいいます。(カタカナでは、セルフライジングフラワーと表記する場合もあります)

このような特徴があります。

  • ベイキングパウダーと塩があらかじめ入っている
  • 色は日本の薄力粉と比べて少し薄茶色をしている
  • ふるいにかけなくても良いほどにサラサラで粒子が細かい
  • 値段は500gで平均£1.5くらい(レートによりますがだいたい200~250円くらい)

セルフレイジングフラワーは各メーカーから販売されており、そのレシピ(ベイキングパウダーと塩の割合)はそれぞれのメーカーで微妙に違うそうです。

日本の薄力粉で代用する場合は、薄力粉200gに対しベイキングパウダー小さじ1.5杯ほどが良いと思います。(自己流ですが)

ベイキングパウダーと塩の量は、お好みで微調節していただければ良いかと思います。

 

どのように使用するのか

イギリスでは、ベイキング(焼き菓子)のレシピでは必ずといっていいほどこのセルフレイジングフラワーという名前が材料の中に入っています。

セルフレイジングフラワーの中に既にベイキングパウダーと塩は入っているはずですが、焼き菓子のレシピでは更にベイキングパウダーと塩を入れていることが多いです。

このセルフレイジングフラワーを使うレシピには「粉をふるう」という工程が入っていないことが多いようです。

上記のことから、手間が少なく、簡単(膨らまないという失敗が少ない)、という意味で、ベイキングが苦手な人でもそれなりの物が仕上がる魔法の粉というイメージが私にはあります(笑)

 

どうしてイギリスで食べるスコーンは美味しく感じるのか

「セルフレイジングフラワーを使うことで美味しく感じる」という理由の一つに、粉の精製過程が関係していると思われます。

セルフレイジングフラワーだけでなく、イギリスの粉ものは少し薄茶色かかっているものがほとんどで、精製の度合いなのか粉の質なのかはわかりませんが、その味は「昔ながらの素朴な味」に感じるのです。

話は少しそれますが、私はイギリスでうどん作りに挑戦したことがあります。日本のレシピサイトで検索し、強力粉(Strong Flour)を使うレシピで作ってみました。ところがその仕上がりは予想とは違い、色は薄茶色でなんとなくパンのようないわゆる「粉!」という匂いがしたのです。

こんな経験から、日本の粉は「精製度が高く、色や匂いもクセの無いように仕上げている」というイメージがあります。

その違いがスコーンにも現れている気がしています。

他にもミルクの味の違いや、オーブンの強さの違いもかかわってくるかもしれませんが、粉のように見比べることが難しいのでこちらは未確認ということで割愛します。

 

美味しいスコーンって?

人それぞれ好みがあるでしょうが、私はゴツゴツとしていて形が不揃いで、膨らんだ中間のところがバサッと開いているスコーンを見ると「美味しそう~っ!」って思います。(このページのトップ写真のようなスコーンです)

スコーンは、ティールームはもちろんのこと、チェーン店のカフェやスーパーでもどこでも売っていますが、やっぱり手作りっぽい焼きたてを置いているのはティールームが多いですね。

有名なデパート内のカフェでも手作り感のある美味しそうなスコーンをよく見かけます。

スーパーなどでは、つるんと丸くてゴツゴツしていない形の揃っているものが多く、だいたいはパンのようにフワフワした食感のもので、私には物足りない、、、というか「これはスコーンではない!」と思ってしまいます笑

種類もいろいろありますが、私が好きなのはプレーンよりもカラントスコーン(小さいレーズンのようなドライフルーツが入っているもの)やフルーツスコーン(いろいろなドライフルーツのミックスが入っているもの)が好きです。

スコーン自体は甘さ控えめなので、そこにドライフルーツが入っているとちょうど良い甘さでジャムなどなくても美味しくペロッと食べてしまいます。

 

クロテッドクリームの代用は?

スコーンと言えば、紅茶とジャムとクロテッドクリームと一緒にいただくのが最高の組み合わせです。

しかし紅茶とジャムは準備できても、日本ではなかなかクロテッドクリームなんて近くのスーパーでさっと買える物ではないですよね、、、。

ここイギリスでは普通にスーパーに売っているものの、実は私は意外とクロテッドクリームは買わずに代用で済ませてしまうことが多いです。

どうしてかというと、スコーンのためだけに買うには値段が少しお高め、そして賞味期限も短いため、スコーンだけで食べきることはまずないので、結局残りは料理やお菓子などの生クリームの代わりにしたりする程度で使い切らずに捨ててしまうことも多いからなのです。(料理上手の人にはいろんなアレンジが浮かぶのでしょうが・・・)

なので、日常ではクロテッドクリームは無しのことも多く、うちはホイップクリームで代用しています。

ほら、、カロリーとか気になるじゃない?クロテッドクリームは脂肪の塊ですしね。。。

スコーンだけでもかなりお腹にどっしりくるのに、更にクロテッドクリームを使うと本当にランチくらいのボリュームなのですよ。

なので、日本でクロテッドクリームを入手しづらい方は、ホイップクリーム(動物性の生クリーム)で、ちょっと長めにホイップしで固めのクリームを作り、それをクロテッドクリーム代わりにスコーンと一緒に食べるのがおススメ。

スコーンを真ん中で切って半分の高さにし、内側にジャムを軽く塗り、その上にホイップクリームをたっぷり乗せて食べてみてください。クロテッドクリームとは違う軽さで、これもまたとても美味しいですよ!!

で、で、でもですね、やっぱりクロテッドクリームが一番美味しいので、来客のあるときや特別な日だけは少々高くても美味しいブランドを選んで買ってます^^

そうゆうときはカロリーなんて気にしない!!美味しいスコーンを楽しみます♪

なんと!!実は日本でもイギリスで人気のクロテッドクリームが買えるのですよ!

絶対イギリスの味を楽しみたい!という方はぜひこちらをチェックです^^

【英国の老舗ロダス社】伝統製法による本物の味クロテッドクリーム

クロテッドクリームだけでなく、ついでに紅茶やスコーンも買えないかな~という面倒くさがりさんにはこちら^^

磯淵猛の茶葉の選べるクリームティセット

このセット、以前いただいたことあるのですがスゴイ美味しかったです!

タカナシの北海道クロテッドクリームが付いているのですが、日本製ではこのクロテッドクリームが一番美味しいと思います!

 

スコーンのレシピをご紹介

イギリスには、各家庭で家族のスコーンレシピが存在すると聞いたことがありますが、イギリス人の私の夫もまさにその「家族レシピ」を大切にしている一人でした。

何代目のレシピかはわかりませんが、一般家庭であるうちのレシピをご紹介します。

  • セルフレイジングフラワー340g(薄力粉340gとベイキングパウダー小さじ2で代用可)
  • ケーキ用マーガリン(バターで代用可)85g
  • カスターシュガー(グラニュー糖で代用可)25g
  • ミルク 140ml
  • 仕上げ用のミルク少々
  • ベイキングパウダー 小さじ1
  • 塩ひとつまみ
  1. オーブンを220度にして予熱し始める
  2. セルフレイジングフラワーとベイキングパウダーを混ぜ合わせ、1㎝弱のさいの目状に切ったマーガリンを入れ、指でこすり合わせてなじませる
  3. カスターシュガーを入れて混ぜ合わせる
  4. ドライフルーツ、チョコチップ、チーズなどを入れたい場合はここで投入
  5. ミルクを加え手早く混ぜ合わせ、一つにまとめる(捏ねないこと!)
  6. 厚さ約2~3㎝に広げてスコーンカッター(型抜き)で型で抜く(型がなければ包丁で切ってもOK)
  7. 仕上げ用の少量のミルクをはけでスコーンの上に塗る
  8. 予熱しておいたオーブンで10~15分焼く

コツ!!

2.の工程は少し時間を要しますが丁寧にマーガリンが見えなくなるまでなじませるようにします。面倒な場合は、フードプロセッサーで混ぜれば一瞬で終了です。

5.の工程は最も大事なポイントです。さっくりと仕上げるには「捏ねない」ことが重要です。粉っぽいと思うくらいでもまとまればOK。多少びひ割れがあっても、デコボコしてても全然大丈夫なのです。

6.の工程もなかなか重要です。あのパックリ割れた状態を作るには、スパッと切れ味の良いスコーン用のカッター(型抜き)を使うか、包丁で切ることがポイントです。コップなどで型抜きすると膨らみにくくなります。

このレシピは大きめサイズなので、半分の量で試してみてもいいと思います。

粗熱が取れたら、少し温かいうちに食べると、周りはサクサクで中はしっとりでとっても美味しいですよ!

完全に冷ました後は乾燥しやすいので、ラップなどで乾燥を防いでください。食べる前に軽くチンして食べてくださいね。

もう一つ、イギリス国営放送BBCのお料理サイトのスコーンレシピもどうぞ参考にしてください。

BBCのレシピサイト「Good Food」→ スコーンレシピはこちら(レビューではかなりの高評価を得ています!)

 

最後に

イギリス人にとってはスコーンはこだわりの食べ物で、時にはバターかマーガリンか、卵を入れるか入れないか、そんなことで論争が起きたりするのです。

私の夫のレシピのこだわりは「マーガリンを使う」ことのようです。

バターの重さと風味がスコーンには合わないのと、マーガリンの方がさっくりと仕上がることが理由のようですが、私にはバターでも美味しくいただけました。

本当のレシピでは、重さの単位がオンスだったり、水分の量はパイント表記だったりしたので、単位の切り替え時にキリの良い数字に置き換えたりしています。

他の英語のサイトでレシピを確認する場合は、下記の英語を参考にしてくださいね!

  • 指でこすり合わせてなじませる=Rub in
  • 麺棒で生地を広げる=Roll out
  • 塩少々=Pinch of salt

日本でも美味しいスコーンが焼けますように!

(早速、このブログをイギリスのベイキング好きな友人に見てもらいます!)

 

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