ロンドンのトイレ事情|賢いトイレ探しのコツと焦る前の下調べ

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トイレサイン

イギリス・ロンドンは世界でも人気のある観光地の一つ。

先進国でもあるイギリスなので、何の不自由もなく楽しめるであろう場所なのですが・・・日本人にとってはビックリするほどの不便を感じることが少なくありません。

今回は、ロンドンでの不便さではトップクラスでもある「トイレ事情」についてです。

小さいお子さんがいる、トイレが近い、お腹が弱いといった人には死活問題。

まずは現状のロンドンのトイレ事情を把握し、トイレ探しのコツなど下調べしておきましょう!

 

ロンドンではトイレが見つからない!?

初めてロンドンに観光で訪れたとき、トイレの少なさに落胆した覚えがあるのは私だけではないはずです。

外出中のトイレ言えば、やっぱり駅やコンビニでしょう。

日本では、駅、コンビニ、大きめの公園やチェーンのカフェやファストフードに行けば、ほぼ100%トイレがありますね。

しかしその「常識」が通用しないのがロンドン。

カフェ内のレストランだって鍵がかかていて店員さんに鍵を借りないと入れないこともあります。

ではまず、ロンドンのトイレ事情をご紹介しますね。

 

駅にトイレがあるとは限らない

「駅にはトイレがある」って日本人なら当然の常識ですね。

しかし!!ロンドンでは駅にトイレがあるとは限りません!!

鉄道が乗り入れているようなターミナル駅にはありますが、地下鉄などの駅にはトイレがないことも多いのです。

トイレがある駅でも、有料の場合もあります。

(以前は駅のトイレはほぼ有料トイレでしたが、現在無料化が進んでいるそうです)

有料の場合はコインがないと入れません。(通常20ペンス~1ポンドの間くらい)

比較的、鉄道の駅ではトイレがある場合が多いですが、こちらも有料の場合もあります。

<無料トイレがある駅はこちら>

  • King’s Cross(キングス・クロス駅)
  • Liverpool Street(リバプール・ストリート駅)
  • Victoria(ビクトリア駅)
  • Charing Cross(チャリング・クロス駅)
  • London Bridge(ロンドンブリッジ駅)
  • Paddington(パディントン駅)
  • Waterloo(ウォータールー駅)
  • Euston(ユーストン駅)
  • St Pancras(セントパンクラス駅)
  • Cannon Street(キャノンストリート駅)

大きめの駅ならトイレがあると覚えておきましょう。

但し、無料のトイレであっても、「清掃中」「故障中」などでクローズすることも多いイギリスのトイレ。

できれば駅のトイレを期待せずにあらかじめどこかで済ませておくことをおすすめします。

 

コンビニはほぼ存在しない

食材・飲料だけではなく、ちょっとしたお泊り用品からスマホアクセサリー類・本まで置いている日本のコンビニエンスストア。

当然、トイレも借りられるという天国のようなスポットですね。

日本では「街の中に必ずコンビニは見つかるもの」という感覚がありますが、イギリスには日本でいう「コンビニエンスストア」はありません。

個人経営の小さな店や、チェーンのスーパーの小型版、お酒を売っているチェーン店のようなものはあります。

しかし日本のコンビニのような品揃えのお店で、更に「お客さんにトイレを開放している店」は存在しません。

本当に緊急でお願いすれば、スタッフ用のトイレを借りれるかもしれませんが、お客さん用としてのトイレは無いと思ってください。

*大型のスーパーであればスーパー内のカフェの近くにトイレがありますが、大きなスーパーはだいたいは郊外の不便な場所にあります。

 

チェーン店のカフェでもトイレがない場合がある

ロンドンにおいては、チェーン店であるカフェやティールームでもお客さん用のトイレが無いことが多いです。

「カフェ」=「トイレがある」という常識はここイギリスでは通用しないらしいです。

カフェにトイレがあったとしても、鍵がかかっていて誰でも使えるようにはなっていなかったりします。

お客さんであれば、従業員に申し出て暗証番号を教えてもらうなり、鍵を借りるなりして使用可能なところもあります。

急にトイレを使用したくてカフェに飛び込んでも、「従業員に説明⇒トイレを使わせてもらう⇒出来ればあとで何かオーダーする」という過程が必要になります。

*テーブルで注文できるようなレストラン的な場所であれば、お客さん用のトイレが設置されています。

 

公衆トイレは期待しない方がいい

london toilet

Photo by Cristiano Betta

ロンドンでの公衆トイレに期待は厳禁です。

まず、公衆トイレの数が少なく、お見掛けするチャンスはかなり少ないと思います。

コスト削減で、公衆トイレは減少し続けているそうです。

 

Photo by Mark Hillary

もし公衆トイレが見つかったとしても、「引くほど汚い」可能性が大きいです。

日本のように、綺麗なトイレとウォシュレットは期待しちゃいけません。

だいたいは、個室一個の仮設トイレ並みのものがポンと置いてある状態です。

1個だけなので、誰かが入っていたら待つ必要があります。

 

更に、有料の場合も多いです。

有料だからと言って「綺麗なトイレ」が保証されている訳でもなんでもありません。

「引くほど汚い有料トイレ」は珍しくありません。

 

london toilet 2

Photo by Ewan Munro

ロンドンでは写真↑のような地下トイレを度々見かけますが、「Ladies & Gents」などのトイレのサインがあるにもかかわらず、閉鎖されている場所も多いです。

完全に閉鎖されているものや、使用できる曜日と時間が決まっていてそれ以外は閉鎖されているものもあります。

 

london toilet 1

Photo by Daniel Ruiz-Benjumea

閉鎖されていないくても、人通りが少ない場所、少し入りづらい雰囲気のところなどは閉鎖されていなくてもあまりおすすめしません。

公衆トイレはできれば使わない方が・・・と思います。

 

有料トイレはコインが必要

Photo by Cory Doctorow

日本にはない「有料トイレ」が意外と身近に存在します。

誰かがトイレ番をしてくれている訳ではなく、ほぼ無人で機械化されております。

お金を入れると、入場ゲートのバーが回転して入れるようになったり、トイレのドアのロックが解除されるような仕組みです。

 

有料トイレの使用料は、だいたい20ペンスから1ポンドの間くらい。

20ペンスや50ペンスのことが多いようです。

そこでこの有料トイレを利用するほど緊急に使用したい場合に、コインがないという悲劇が追い打ちをかけてくることがあります。

当然ながら有料のため、コインがないと入れません。

お札は基本的に使えませんし、お釣りが出ることもほとんどありません。

もちろん両替機なんて近くにありません。壊されますから。

使用料20ペンスの有料トイレで20ペンスコインしか使えない、使用料50ペンスの有料トイレで50ペンスコインしか使えない、なんていうのは普通です。

10ペンスコイン5個あったとしてもダメ。5ペンスとか1ペンスとかのコインかき集めても使えなかったりするのですよ。

使用可能なコインを持っていない場合は、近くのショップで一番小さいスイーツとか買うしか方法はありません。

緊急時にはかなり痛い状況になること間違え無しです。

 

ロンドントイレ探しのコツ

さて、こんな最悪とも思えるロンドンのトイレ事情ですが、コツさえつかめばトイレ探しに奔走したりトイレ難民になることもありません。

トイレが近い人、お腹の弱い人、小さい子供がいる人でもロンドンでトイレの心配なく一日を過ごすため、事前に快適に利用できるトイレの場所を把握しておきましょう。

 

美術館や博物館のトイレを使う

ロンドン観光には外せない、たくさんの美術館や博物館。

ロンドンでは入場無料の場所もたくさんありますね。

たとえ無料のミュージアムだとしても、中はきちんと整備されており、トイレも複数あり綺麗に保たれています。

ほとんどは赤ちゃんのおむつ替えや車いす用のトイレも設置されています。

屋内施設でのトイレは安全で衛生的なので、ファミリーにとっても嬉しい場所です。

広い館内では案内マップをもらえばトイレ情報も一緒にゲットできちゃいます。

ロンドンで美術館や博物館に入ったら、必ずトイレも済しておくよう心がけましょう。

 

ショッピングモールやデパートのトイレを使う

ロンドンでは大きなショッピングモールやデパートが各所にありますね。

もちろんハロッズのような高級デパートだって、何も購入せずにトイレを使うことができます。

M&S(マークスアンドスペンサー)レベルの小さめのデパートでもトイレを見つけることができます。

デパートなどのトイレも、赤ちゃんのおむつ替えの台や車いす用のトイレがあるので安心です。

但し、出入り口に近いトイレや人気フロアのトイレは混んでいる場合があります。

 

パブのトイレを使う

パブは街のいたるところで見つけることができます。

むしろ、日本のコンビニより簡単に見つけられるはずですよ。

パブでは、レジのあるカウンターで飲み物などを注文・支払いしてから好きなテーブルに座るようになっているため、テーブル案内がないというだけで入りやすい場所と言えます。

さらーっと入ってトイレに行ってから注文する人もいるし、混んでいる時間帯(夕方や週末の午後以降)では誰が店に入ってこようがトイレに行こうが誰も気づきません。

但し、赤ちゃん用のおむつ替え台がない場合もあります。(ファミリー層のお客が多いパブにはあることも)

 

私も子供が小さい頃にトイレを見つけることができず「オムツ替えるのにトイレ借りてもいいですか?」と、パブに駆け込んだ経験がありますが、「どうぞどうぞ」と親切に使わせてもらえました。

イギリス王室のケイト妃も、シャーロット女王のトイレのためにパブに駆け込んだというニュースもありましたし、パブは気軽に入れる場所。トイレが使用可能なスポットとして覚えておくといいですよ!

ほとんどのパブはコーヒー・紅茶、ジュースもサーブしています。

休憩する場として行くのもアリですね!

 

マクドナルドやスターバックスなどのトイレを使う

日本でもお馴染みのマクドナルドやスターバックスなどはお客さん用のトイレがあります。

他にもKFC(ケンタッキー)やバーガーキングなど、日本でお馴染みのファストフードチェーン店なら、ほとんどお客さん用のトイレが設置されています。

緊急ならばそのままトイレに直行して使用可能ではありますが、一応お客さん用なので一言声をかけて使わせてもらうか、ひと段落したら何か飲み物でもオーダーする方がスマートですね。

但し、日本ほどこれらのチェーン店は多くないような気がします。(特に都会は)

見つけた時には場所を覚えておくと良いかもしれません

 

ロンドンのトイレマップを利用する

公衆トイレが少ないロンドンですが、トイレマップという便利なものが存在します。

事前にチェックできるので観光客にはありがたいですよね。

 

Toilets Map(PDF)

ロンドン市長が提供しているオフィシャルトイレマップ。

ロンドンの地下鉄マップを使って、トイレのある駅と利用可能なトイレのマーク(おむつ替え台の有無など)が確認できます。

トイレが有料の駅名や無料のトイレの場所なども記載されていますが、簡単な説明しかないのでその場所を知らない場合はちょっと見つけずらいかもしれません。

PDFファイルなので、ダウンロードしてオフラインで見れるのがいいですね。

 

The Great British Toilet Map(ウェブサイト)

マップからトイレの場所を確認できるウェブサイト。オムツ替え台(Baby changing)があるかなどで絞り込みが可能です。

レビューの☆の数や有料無料などが見れて、「Get Drection」からグーグルマップにジャンプできます。

*このマップの利用はネット接続が必要です。

The Great British Toilet Mapトイレ情報の項目】

  • Who can access?(使用できる人): Non-customers permitted(お客さんのみ)、Public(誰でも使用可能)
  • Facilities(設備): Female and Male(男女別)、Unisex(男女共用)
  • Accessible facilities(障がい者用設備): Female and male(男女別)No(障がい者用トイレなし)など
  • Opening(使用可能な時間帯): Business hours, Mon-Sun(毎日9時~5時くらい)、Business hours, Mon-Fri(月~金の9時から5時くらい)など
  • Attended(常駐するトイレ管理者の有無):Yes(有人)No(無人)
  • Baby Changing(おむつ替え台の有無):Yes(有り)No(無し)
  • Automatic(システムの自動化がされているか):Yes(有り)No(無し)
  • Radar key(トイレを使用するための鍵は必要か):Yes(必要)No(必要なし)
  • Fee(使用料金):50P(50ペンス)など
  • Notes(その他の情報):No step-free access(段差なしで入れる)Baby-Changing in Ladies only(おむつ替え台は女性用トイレの中のみ)など
Flush - Crowdsourced Toilets

Flush – Crowdsourced Toilets
開発元:JRustonApps B.V.
無料
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こちらはアプリで利用ができるトイレマップ。

現在位置から一番近いトイレを検索すると、経路と所要時間が確認できます。

念のため、旅行前にスマートフォンに入れておくと安心ですね。

*このアプリ利用にはネット接続が必要です。

トイレマップを利用するためのネット接続は?

上記で案内したトイレマップのウェブサイトとアプリですが、ネット接続が必要となります。

アプリに関しては現在位置から最寄りのトイレを案内してくれるという便利ものですが、ネット環境がないと使い物になりません。

イギリスではフリーWiFiスポットも多いですが、「便利に使えまる」とまでは言い難く、セキュリティに関する知識も必要です。

フリーWiFiの利用はあくまでも自己責任。

ロンドンのフリーWiFi利用に関しては↓こちらの記事を参考にしてください!

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【イギリス旅行に役立つフリーWiFiスポット情報】気を付けるポイントはココ!(無料ワイファイ情報)
イギリスのフリーWiFi事情と注意点をまとめています。イギリス滞在中にインターネットを利用したい方は必見。SIMフリーのスマホならば日本でもイギリスのSIMカードの購入が可能です!

 

ロンドンで安全・快適にインターネットを利用するにはいくつか方法がありますが、1週間程度のロンドン旅行でしたらポケットWifi(モバイルWiFiルーター)を日本でレンタルして持参するのが一番簡単で利用価値が高いです。

他にも、電車の乗り換えや、バスマップ、レストランやアフタヌーンティーのドレスコードチェックから、レビューチェック・予約、最寄りの病院探しまで、現地で使える便利アプリがたくさんあります。

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どれもネット接続が必要なので、1台借りておくとアプリを存分に利用でき、道に迷ったり時間をロスすることがなく目的地をまわれるという利点もありますね。

ロンドンでしたらどの会社のモバイルWiFiを利用しても接続や速度は問題ないはず。

もし郊外に出るような日がある場合は、サービス範囲が狭い場合は圏外になる可能性が高くなります。

ロンドンのような都会のみではなく、遠出をする予定がある方は、郊外の電波にも強いものを選びましょう。

これさえあれば、イギリス旅行でトイレに困ることはありません!

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ここ数年で家族や友達が日本から遊びに来てくれる機会が多くなり、イギリスでのネット接続についてよく聞かれるようになりました。 イギリスでも日本と同じような環境で、携帯(スマホ)やタブレットでネット接続が...

さいごに

ロンドンのトイレ事情、参考になりましたでしょうか。

ロンドンに観光で来られる方は、きっとどこかしらの無料の美術館や博物館に立ち寄ると思われるので、「ミュージアムに入ったらトイレを済ます」ことが大事です。

あとは食事のタイミングでレストラン内などでトイレを利用すれば問題なく一日過ごせるはずですよ。

赤ちゃんや小さい子が一緒だと、所かまわずトイレが必要になることもありますので、念のためアプリやトイレマップも利用できるように準備しておくと安心ですね。

 

しかしながら、イギリスのトイレの綺麗さはあまり期待しないように・・・。

日本のトイレの綺麗さと設備は恐らく世界一です!!

日本と比べてしまうとどこのトイレも使えません。(本当に!)

使い捨て便座シートや除菌剤ももちろん設置されていません。

もし気になる方は、トイレ用の除菌シートを持参してくださいね!!

 

ともあれ、ロンドンでは週末のパブが閉店した後、トイレ難民が続出します。

道端でも駅の階段でもエレベーター内でも、あらゆる場所で用を足してしまう酔っ払いが絶えず、困りものなのですが・・・(翌朝の匂いがスゴイ^^;

週末の夜だけ、↓こんなものがポコっと出現しますよー。

Photo by H. Michael Miley

これは、ドアも何もない「男性が用を足すためだけの物体」です。

週末の夜だけ地面から出現しますが、普段は地面の下にあるので気づかれません。

ある意味「隠れロンドン名物」となっています。

夜に出かけたときには、店を出る前に必ずトイレに行っておきましょうね!!

 

 

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