海外在住の皆さん、いや、海外在住ではなくても外国人の手書き文字を見たことがある皆さん、読めない!!って思ったことありませんか?
「字が下手」と表現する人もいますが、「いや下手とかじゃなくて、この文字なに?」って思うこと多かったりしません?
だいたい、アジア系の外国人(特に日本、中国、韓国あたり)は、普段ローマ字より難しいと思われる漢字やハングル文字を書いているからか、とても上手で読みやすい印象があるのですが、欧米の人がローマ字を書くと本当に読めないことが多くて困るのですよ・・・。
読めるように書いてって言うのも失礼かなと思いますが、「この文字は何?」とはよく聞きます。夫にも(^^;
しかし最近、子供が小学校に上がって文字を書く勉強が始まり、宿題もでてくるようになってきて「これは・・ん??」と気づいたことがあったのです。
今回はそんな話を一つ。。。
学校での字を書くお勉強
イギリスの義務教育は日本より1年以上早く始まります。
小学校準備クラス(小学校と同じ一日約6時間、月~金まで通います)においては、日本より2年以上早く始まるのです。
なので今私の子供は現在6歳、日本では幼稚園の年長さんですが、ここでは小学1年生(イヤー1)で早くも勉強が始まっています。
1年前の準備クラスでは、ローマ字をAとaから順番に一つずつ書けるように、読めるようにしていきました。
そしてイヤー1ではなんと筆記体を書く練習が始まったのです。
筆記体の勉強をいつ始めるかは学校によって違うみたいですが、遅くともイヤー3(日本の小学2年生)までには習得するそうです。
そこでですね、まずは1文字ずつの筆記体の宿題が始まりまったのですが・・・最初は「a」から。
なんとしょっぱなから「んん???なんか違うぞ??」って思いました。
筆記体の一覧表
この筆記体の一覧表を見てください。これは実際に娘の学校で配られた筆記体の見本です。
「a」ももちろん「ん?」と思いますが、まあ読めます。わかります。OKです。
でもですね、「f」「r」が特に、全然違くないですか?こんな風に習いませんでしたよね??読めないレベルじゃないですか?(時代が違うからかな??)
もちろん「b」「h」「s」「z」も、そのまんま!と突っ込みたくなりますが、まだ読めるので大丈夫です。
ただですね、これら1文字ならいいのですが、単語の中に入ってくるとなるとさぁ大変!ですよ。
先生の字もイマイチわかりません・・・。
そこで気になることをまとめました
- 「f」「r」など、単語の中に入り込んだら多分読めないだろうという文字がある
- 「l」「k」「h」などの長い縦線が、円を描いていない
- 「a」「d」「g」などにくっついている下位置からの出だしの線が気になる
- ↑これらの文字の前に「o」「r」「w」など下線の位置で終わらず上線の位置終わる場合はどうすればいいの?(例えば「wa」とか「od」とかの順番です)
- 斜めじゃないのでスムーズに書ける気がしない
こんな感じです。実際、私でもとても書きにくいです。子供は当然書きにくそうです。
筆記体というより、ブロック体が繋がっちゃった程度の筆記体ですよね。
イギリス人の字が読みづらいのは、この筆記体が原因かも・・・
多分ですが、このまだ小さい年齢で筆記体を覚えさせること(綺麗に書くのは難しい)、そして日本人と筆記体の認識が違うことで、日本人はイギリス人の手書き文字が読めないことにつながっているのではないのか!?という結論に達しました。
そしてイギリス人同士でも読めないことが多いことがわかりました。
夫とイギリス人の友達(女性)二人にしか聞いていませんが・・・笑
夫は、読んでもらうために筆記体はやめたそうです。懸命な判断ですよね。(でもそれでも読めないことがありますが笑)
他の国ではどうなのでしょう。
日本の英語教育はアメリカの英語を基本としていますので、恐らく私たちが学んだ筆記体はアメリカの筆記体なのでしょう。
もしそうならば、イギリスの筆記体よりは読めるような気がします。(たぶん)
そして他のローマ字を使うヨーロッパ人は、筆記体を使う人はあまりいなかった印象で、丸っこい可愛い字を書いたりして、いくらか読みやすい人が多かったですよ。
最後に
日本人でも最近はパソコンを使うことが多くなって字が下手になったり漢字が書けなくなったりしてますよね。もちろん私もその一人です。
つい最近のニュースで、日ペン美子ちゃんが復活して人気だというのを見たのですが、本当に私も今から日ペン美子ちゃんで手書き文字の上手な人になりたいなと思います。(小さい頃は書道を習ったりして下手ではなかったと思うのですが今は全くダメです)
イギリスでも、文字が上手になる系の習い事があったら少しは改善されるのかしら?とも思ったのですが、やりたいと思う人なんていないでしょうね・・・笑
日本はひらがなカタカナ漢字と、それを書くだけでも大変な手の訓練になっているのでしょうから、ローマ字だけでそこに追いつくのは難しいかもしれません。
せめて筆記体は、ブロック体の文字が綺麗に書けるようになってから教えてあげて欲しいなぁと切に思うのでした。
我が子にしてあげれることと言えば、、、日本語をきちんと書けるように教えてあげることくらいでしょうか。でもこれでかなり手先の訓練にはなりますよね。まずはひらがなとカタカナ!頑張りましょう!
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コメント
とっても素晴らしい記事、ありがとうございます。
私はヨーロッパに住んで8年弱になり、言語も問題なく話せるのですが、やっぱり仕事上で手書きのアルファベットの文字はほとんど読めず、そのレベルで引っかかってしまい、今は誰が書いた手書き文字でも読めるようになりたいと思い、どうやって勉強したら良いかを調べてたらこちらの記事にたどり着きました。筆記体の書き方が全然違うんですね。参考になりました。色々な子供向けのアルファベットの本を参考に、まずは色々なスタイルの筆記体から読み書きできるように練習したいと思いました!
コメントありがとうございます。ちょうど日本に一時帰国中だったため、お返事が遅くなりましてすみません。
手書きのアルファベットの解読・・・本当に難しいですよね。
私もいまだに娘の学校の先生とのやり取りや宿題の指示が理解できないことがあります。
「なんでこんなに字が下手なの?」とイライラしてばかりでしたが、実は学校で習う筆記体がそもそも全然違うと気づいたことで、少しだけイライラ感も軽減しました(笑)
同じヨーロッパでも、国によって学校で教える筆記体が違うかもしれないので、小学校レベルの筆記体教材をチェックしてみると参考になりそうですね!
この記事の内容が少しでも参考になったのならとても嬉しいです。