イギリスって車のハンドルは左右どっち?道路は右側通行?左側通行?
アメリカなどは日本と反対の右側通行、左ハンドルですが、イギリスはどっちなんだ?と思っている方、意外と多いのではないでしょうか。
しかし!!イギリスは右ハンドル、左側通行。意外や日本と同じなんですねー!
イギリスは田舎に良い場所がたくさんありますが、やっぱり都会と比べてかなり不便です。
郊外に住む人の生活には欠かせない自家用車ですが、観光でくる場合にも車があるととても便利なのでレンタカーもおススメですよ。
イギリスの良さは田舎にもいっぱいつまっています。
そこで、ここイギリスで運転するならここを気を付けてというポイントをいくつかご紹介します!
- イギリスの車のハンドルは日本と同じ右ハンドル
- イギリスの道路も日本と同じ左側通行
- イギリスの車はワイパーとウインカーが逆かもしれない
- イギリスの信号は縦
- イギリスの信号のパターンはちょっと違う
- 距離や速度はマイルで表す
- 制限速度が意外と高い
- 信号の数が極端
- イギリスの住宅地は通り抜け不可能なことが多い
- ラウンドアバウトは怖くない
- 車線の方向矢印がギリギリにある
- 高速道路は無料
- ガソリンではなくペトロール
- オートマチック車が少ない
- イギリスは路駐が多い
- イギリスの駐車スペースは日本に負けないくらい狭い
- イギリスは頭から突っ込むタイプの駐車がほとんど
- スピードカメラが多い
- イギリスは駐車違反に厳しい
- まとめ:イギリスの車って右ハンドル、左側通行なので日本人は運転しやすい!
イギリスの車のハンドルは日本と同じ右ハンドル
イギリスでは、基本的に車は日本と同じく右ハンドルです。
外国=左ハンドルというイメージがありますが、ここでは日本と同じ車という感覚で運転が可能なのです。
ここイギリスでも、日本と同じく左ハンドルの車を運転している人はたまにいます。
外国産の車や、輸出用の車を買った人でしょうか。
でもほとんどが右ハンドルになります。
イギリスの道路も日本と同じ左側通行
もちろん道路も日本と同じ左側通行です。
よって、車は右ハンドルとなる訳です。
道路標識も同じようなものが多く、日本人としては運転しやすい国の一つだと言えますね。
イギリスの車はワイパーとウインカーが逆かもしれない
なぜかイギリスの車の多くは、ワイパーとウインカーの位置が日本と逆になっています。
「多くは」と書きましたが、全てではなく、たまに日本と同じ仕様になっている車もあります。
その違いは・・・私にはわかりません。
今まで日産車と三菱車を愛用していますが、どちらも日本の逆のパターンでした。
ウインカーを出そうとしてワイパーが動くなんてことも、今でも時々やっちゃう私です。(運転歴10年以上なのに・・・笑)
イギリスの信号は縦
これは別に支障がないと思われますが、日本と違うので一応ご紹介。
日本の信号は「青黄赤」が横に並んでいますね。
イギリスでは上から縦に「赤黄青」になっています。
そして、日本のように上の方についていません。
設置場所が低く、運転者から見ずらい場合も多いです。
イギリスの信号のパターンはちょっと違う
日本の場合、「青⇒黄⇒赤⇒青」のパターンですね。
しかしイギリスでは、「青⇒黄⇒赤⇒黄⇒青」のパターンとなります。
赤から青になるときにも黄色を挟むので、急いで発進しなくちゃという感覚が抑えられます。
余裕をもって発進の準備ができるので私は気に入っています。
距離や速度はマイルで表す
基本の基本ですが念のため。
距離や速度の表示はマイルで表しています。
大きく分けて、住宅街は制限時速30マイル、バイパスは制限時速60マイル、高速道路は2車線以上で制限時速70マイルが基本です。
制限速度については速度表示のサインを必ず確認してくださいね。
イギリスの車は、大抵はマイルとキロメートルの両方の速度が確認できるようになっています。
制限速度が意外と高い
私がイギリスで運転し始めたとき、一番怖かったことは、「制限速度が意外と高い」こと。
「もっとゆっくり走らせてくれぇ~~」という心境でした。
もっとゆっくり走ってもいいのですが、制限速度60マイルのバイパスで時速30マイルで走ったりしたらかなり周りに迷惑ですし、追い越し車線がないと後続車が大変なことになります。
住宅街でもだいたい時速30マイル=時速約48キロです。(日本だと時速30キロとかですよね?)
田舎の方だと走行する車の数が少ないからか、すれ違えないほどの道幅なのに時速60マイル=時速約96キロが制限速度だったりします。(恐ろしい・・)
時速30マイルとは、人身事故を起こしたときに被害者が亡くなるか亡くならないかの境界線だそう。
運転をする場合は、前の車と車間距離を保ちつつ同じくらいの速度で流れるように走行するようにしましょう。
信号の数が極端
シティーの中心部は、びっくりするほど信号がガツガツと並んでて、どれを見たら良いのやら混乱するくらいの数の信号がある場合があります。
その反面、田舎の方はほとんど信号がありません。
時速60マイルでも40分もかかる友人宅へ行くのに一度も信号がない、なんてことも普通です。
信号が少ない場所では、一旦信号で止まったときに地図を見る、周りを見まわすなどの一息する時間が取れないため、道がわからなくなると延々と停止できる場所を探して走り続けなければなりません。
夜だと電灯もなかったりしてかなり焦ります。
いつのまにか治安の悪い地域に入ってしまった・・・ということも十分にあり得ます。
日本のように裏道や近道というものもほぼないので、見知らぬ土地ではナビかスマホのグーグルマップでのナビ機能などを利用して運転をおすすめします。
*イギリスでスマホ等のネット環境が欲しい場合はモバイルwifiをレンタルするのが一番手っ取り早く便利です。
⇒ 関連記事:【イモトのWiFi】をイギリス北部で利用した友人の生口コミ<快適に使えたのか>
イギリスの住宅地は通り抜け不可能なことが多い
住宅地は、中心に一本メインロードがあり、そこから枝分かれする道には住んでいる人しか使わない生活道路となっている場合が多いです。
そこに入り込んでも大抵は行き止まりです。
方角がこっちだから、と日本の裏道や近道のように適当に入っていても通り抜けられないことの方が多いです。
道路表示をしっかり見ていれば目的地に着くはずです。
自信がない場合はナビを利用しましょう。
ラウンドアバウトは怖くない
運転初期の日本人の多くは、ラウンドアバウト(ランナバウトという人もいますが)を嫌います。
なんとなくコワイというイメージですね。
私も最初は同じでした。
しかし今となっては、信号のある十字路での右折より、ラウンドアバウトで右方向に行く方がよっぽどやりやすいです。
ラウンドアバウトのルールに関してはここでは割愛しますが、要は常に左折をする感覚ですので右折が苦手な人にも優しいルールなんですよ。
ラウンドアバウトへの進入は右さえ見ていればいいのです。
ラウンドアバウトに入って走行する車は全てスピードダウンしており、まわっている最中に無理やり追い越したり前に入ってくるようなこともありません。
ラウンドアバウト内を走る車は優先されるので、進入してくる車に無理に入られることもありません。流れに乗って出たり入ったりしするだけです。
ラウンドアバウトは、Uターンするときにも便利です。
右折するには交通量が多いけど、左折すればすぐにラウンドアバウトがある、なんてときは、わざわざ左折してからラウンドアバウトでUターンしてます。
*ラウンドアバウトのルールに関しては、こちらのYoutube動画での説明が一番わかりやいです。
(実際には進入口に横断歩道なんてありません。この横断歩道あたりの位置に停止線があります)
車線の方向矢印がギリギリにある
「直進」や「右折」レーンがある場合、車線にそれぞれ矢印が表示されていますよね。
日本ではかなり手前から看板があったり、手前から何度も車線に矢印を表示してくれる親切さがありますが、イギリスではギリギリに1回だけしか出てこないこともあります。
それがラウンドアバウトに入るための車線だったりすると、右方向に行きたいのに左に行かされるぅ~~なんてことが時々あります。
日本との違いは、矢印が出た時点で急いで車線を変えるという人も多いためか、車線変更に関しては周りのドライバーは寛容な人が多いです。
既に道を熟知している人は最初からその車線に入るべく運転をしていますが、初めて通る道ではイギリス人にとっても同じなのです。
できる限りウインカー出してタイミングを計って車線変更して、後ろの車にありがとうの挨拶(手で合図するなり)をしたいところですが、もしそれができなかったときには次のラウンドアバウトまで行ってUターンという手があります。
もう一つの回避方法は、「危ないな、次のラウンドアバウトは入る手前で車線が複数ありそうだ」と感じたら、左方向へ抜けたい場合は左寄りに、右方向に行きたい場合は右寄りに走っておきます。
左と右へはだいたこれで大丈夫ですが、まっすぐ行きたい場合はどっちの車線!?と迷ったときには、とりあえず右です!
右へ行って右車線は右方向のみの車線だったときにはラウンドアバウトを1週してから目的の出口で出るのです!
そうです・・・ラウンドアバウトは何週まわっちゃってもOKなのですよ。
迷ったら右!一周まわってから出たい場所へ出ましょう!
高速道路は無料
一部、トンネルや橋、都会の中心部への進入規制などで有料道路がありますが、高速道路という位置付けでの通行料は発生しません。
高速道路とは、モーターウェイを差しており、M1とかM2とかがそれにあたります。
どこまでも料金取られずに走れるって快適ですよ!!
しかし、郊外では制限時速70マイル=時速112キロの道でも、いきなりラウンドアバウトが入ったりしますので気を付けて!
制限時速70マイル=時速112キロの道で右折して出ないといけないことや、合流するための側道がやたら短くて速度を上げれないまま合流しなくちゃいけなかったりもします。
サービスエリアやトイレもあまり出現しないので、ガソリンは満タンにしておきましょう。
ガソリンではなくペトロール
イギリスではガソリンとはいわず、ペトロール(petrol)といいます。
ガソリンスタンドはペトロール ステーション(Petrol Station)といいます。
しかしペトロールではなくガソリンと言っても、ペトロールステーションではなくガススタンドと言っても、だいたいの人はわかると思います。
ちなみにペトロール ステーションはほとんどがセルフです。
無人の場合はカード払いのみ、コンビニサイズの店が一緒にある場合はそこのレジでも支払えるので現金払いも可能になります。
お店で払う場合は、レジに行ってガソリンを入れた場所の番号を言えばいいだけです。
わからなかったらお店の人に聞いてみましょう。
オートマチック車が少ない
イギリス人はなぜか老若男女問わずマニュアル車を愛用している人がほとんどです。
オートマ車は結構レアで、中古車を買いたい場合も中古で出ているオートマ車の数がかなり少ないため欲しい車がなかなか見つかりません。
レンタカーでも同じです。
オートマ車がいい場合は、前もって予約を入れておかないと、行き当たりばったりではマニュアル車しかないことも多いです。
どうやらこの国ではオートマ車は車として認めない!みたいなマニュアル信者が多いです。
レンタカーを借りる予定の方は、なるべく早くリサーチして予約したおいた方がいいですよ!
値段や車種を比較しながら選べて、そのまま予約できるサイトがあります。
⇒ Renting Cars .com(レンタカー比較サイト)
イギリスは路駐が多い
イギリスの道路は路上駐車が多いです。
駐車禁止や時間での規制などのサインがない限り、どこでも道路わきに停めてもいいという認識です。
自分の家の敷地に駐車スペースがない家も多く、家の前の道に駐車するのは当然という感覚です。
そして、道路の左側だけでなく、右側にも普通に停めちゃって良いようで、反対向いて駐車している車はわんさかいます。(ルール違反ではないらしい)
路駐が多いからか、縦列駐車の達人がたくさんいます。
もしイギリスで運転するなら縦列駐車は避けて通れないかもしれません。
イギリスの駐車スペースは日本に負けないくらい狭い
ショッピングモールや立体駐車場などの駐車スペースは、日本と同じくらい、いや時には日本より狭いなと思うことがよくあります。
縦列駐車だけでなく、普通の駐車も苦手な人にはちょっと苦痛かもしれません。
ぎっしりと車が詰まっていない場合も多いので、なんとかなるとは思います。
イギリスは頭から突っ込むタイプの駐車がほとんど
ほとんどの人は頭から突っ込んで駐車している前向き駐車がほとんどです。
日本のようにバックで入れる人もたまにはいますが、あまり見かけません。
駐車場が狭いのに頭から突っ込む技術があるのは脱帽です。(後ろ向きで慣れていると意外と難しいです)
周りを気にせずバックで入れて駐車しても全然問題ありません。
スピードカメラが多い
イギリスはスピードカメラが非常に多いです。
日本のように隠れて違反者を見つける「ネズミ捕り」のようなものも見かけたことありますがかなりレアです。
スピード違反はカメラで撮られてしまうことがほとんどです。
スピードカメラは必ず数メートル前で「この先にカメラがあるよ」というカメラマークのサインが出てますので、このカメラマークを見つけたら必ず制限速度を確認してスローダウンしましょう。
(日によっては作動していないこともあるようですが念のため)
スピードカメラは制限速度が低く変わるポイントで設置されていることが多いです。
制限速度が高めですが、それよりスピードを上げてしまったときにはかなり厳しくカメラが作動しますので気を付けてくださいね。
私は時速30マイルとのころで32マイル出てしまっていたようで、スピード違反をくらったことがあります。
高速道路よりも一般道や住宅地でのカメラの方が稼働率が高いな、という印象です。
イギリスは駐車違反に厳しい
駐車違反もかなり厳しく取られます。
警察ではなく、一般企業に委託されてガードマン風のいでたちの人が常にぐるぐると周りながらチェックしています。
駅やショッピング街の近くであろうが閑静な住宅地であろうが、あっという間に切符をワイパーに挟みながら巡回してきます。
「1時間以内ならOK」のような時間制限付きの駐車スペースは、「誰もいないしちょっとぐらい大丈夫だろ」と思っても、
カメラで監視している場合が多く、数日後に駐車違反の手紙が来ることもあります。
(レンタカーの場合はどうなのでしょうね。恐らくレンタカーの会社経由で罰金納付の連絡がくるのだと思います。)
スーパーの駐車場も「駐車は3時間まで」みたいになっているところが多いのですが、これもカメラやセンサーで監視しているので容赦なく罰金取られたりしますので気を付けてくださいね。
まとめ:イギリスの車って右ハンドル、左側通行なので日本人は運転しやすい!
日本人にとってイギリスは運転しやすい国の一つだと思います。
ロンドンなどの大都会は別として、一般的に日本よりドライバーのマナーは良いと思うことが多いので安心して運転できると思いますよ。
レンタカーを利用すると行動範囲が広がり時間のロスも少なくなるので、郊外もまわりたい場合はかなりおススメです。
イギリスの田舎、ピーターラビットやハリポッターの世界を存分に堪能してくださいね!
コメント
イギリスの車が右ハンドルなのにウインカーレバーが左にあるのは、ISO規格で、そのように定められているからですね。
ISO規格では、ハンドルの位置が左なのか右なのかにかかわらず、ウインカーレバーは左と定められています。
日本は、ウインカーレバーの位置に関してはISO規格を採用しておらず、JIS規格でウインカーは右側とされているので、世界とは逆になっています。
世界的には左側通行右ハンドルの国でもウインカーレバーは左の方が多く、日本だけが特殊な状態です。
詳しく教えていただきありがとうございます!
中古車購入でいろいろ探してまわったりレンタカーを利用するときなど、日本車に限らず時々右ウインカーレバーの車に遭遇するのは、ISO規格を採用していない国で作られた車ということかもしれませんね。謎が解けました!