日本からイギリスへ持ち込める食品、何がOKで何がダメなのか知っていますか?
飛行機でイギリスへ行く場合、機内への持ち込みやスーツケースの中身ばかり気になってしまいますが、小包など郵送も含めた全ての「イギリスへの食品の持ち込み制限」のルールがあります。
自分用の日本食、イギリス人へのお土産用の日本の食べ物、イギリスに滞在中の家族や友達への小包発送、全てにおいてこのルールを守らなければいけません。
これらのルールをわかりやすく解説していきますので、荷物をまとめる前に中身を必ずチェックしましょう!
イギリスへの食品の持ち込みが禁止されているもの
イギリスへの食品の持ち込みには「禁止」されているものがあります。
関税がかかる量でなければOK、容量を超えても税金を払えばOK、というものではありません!!
全て禁止と決められたものです。
「アメリカでは大丈夫なのに」「えーこんな物にも含まれてたの?」「知らなかったー!」なんて、うっかりと持ち込んでしまって没収されるケース、本当に多いですよ!
少しでも指定された食品が入っていれば、没収なのです。
手荷物・スーツケース内・小包、どれも対象となりますので禁止された食品は持ち込まないように気を付けましょう!!
持ち込み禁止食品:肉および肉製品
どの国でもだいたいは生のお肉は持ち込み禁止ですが、イギリスでは肉製品も禁止の対象です。
ビーフジャーキーなどのお肉そのまま加工されたものはもちろんのこと、フリーズドライの肉が入っているカップラーメン、肉のダシが入っているカレールーなども全て禁止なのです。
もちろん、パッケージされた未開封の商品であっても禁止です。
疲れた体にカップラーメンは染みる味ですよね・・・でも禁止。
カップ焼きそばも同じく禁止。
肉だけでなく、肉のエキスが入っているレトルト食品ももちろんダメです。
「麻婆豆腐のもと」のような調理用のタレも肉や肉のダシが入っているものも多いです。クックドゥなど。
「炊き込みご飯のもと」のうよなレトルトパックもチキンが入っていたりするので気を付けて裏面をよーくチェックしてくだい!
⇒ 詳しくはこちらのイギリス政府の案内をチェック!(肉類等)
え、そんなぁ・・・絶対カップラーメン持って行きたいよぉ~~
という方は、後記↓の「持ち込まずに日本食を食べる方法」へお進みください!
持ち込み禁止食品:牛乳(ミルク)、乳製品
牛乳(ミルク)と乳製品もイギリスへの持ち込み禁止食品です。
「牛乳」だけでなく(ミルク)と併記したのは、牛だけでなく他の動物のミルクも対象となるので念のためです。(ゴーツミルクなど)
要冷蔵のフレッシュな牛乳を持ち込むことは無いと思いますが、チーズ・ヨーグルト・バター・クリームなども禁止です。
チーズのスナックあたりは要注意ですよ!
⇒ 詳しくはこちらのイギリス政府の案内をチェック!(乳製品等)
*乳製品は日本よりイギリスの方が断然美味しいですよ!!
ぜひ、牛乳やチーズだけでなく、イギリスのバターや生クリームは現地調達で堪能してください!
一部持ち込み禁止食品:野菜・フルーツ
野菜・フルーツは、その種類により持ち込みの禁止・または制限があります。
特に、ジャガイモと甘栗は全て禁止です。
その他の野菜やフルーツは、その種類によって細かな制限がありますが、制限内での持ち込みが可能ということになります。
但し、税関でチェックされた場合には、その野菜がどのような状態で持ち込まれたかによっても没収対象となりえますので、できれば野菜とフルーツは全て持ち込まない方が無難です。
もし飛行機内で食べるためにフルーツを持ち込みたいという場合は、飛行機内で全て食べきるか、食べきれなかった分は入国前に捨てればOKということになります。
お米は、レトルト食品として未開封のパッケージに入った状態のものは持ちこみ可能です。
精製されたお米に関しては、申請して許可を得れば持ち込み可能となります。
⇒ 詳しくはこちらのイギリス政府の案内をチェック!(植物等)
お米がないと生きていけない!!とう方も、ご安心を。
イギリスでも日本米を買うことができます!!
どこで買えるの?と気になる方は、このまま後記↓の「持ち込まずに日本食を食べる方法」へお進みください!
一部持ち込み禁止:植物・植物の種・球根・土
食品のくくりではないのですが、切り花・花束など、種類によっては、許可された植物の証明書があれば持ち込み可能となります。
植物の種も同じく種類により、許可された植物の種の証明書があることで持ち込みが可能な場合があります。
野菜の種に関しては、ジャガイモは全部持ち込み禁止です。
その他の野菜の種は、種類により許可された種の証明書があることで制限内の量を持ち込みが可能な場合があります。
球根と土、そして土付きのプラントは全て持ち込み禁止です。
とってもややこしいので、これらは全て持ち込まないことが望ましいですね。
⇒ 詳しくはこちらのイギリス政府の案内をチェック!(植物等)
イギリスでも日本野菜食べたいので種を持ちこんで育てたかったのにぃ~~!!
という長期滞在予定の方は、別記事の「イギリスのスーパーマーケット野菜編、コレある?コレない?何コレ?」へどうぞ!
イギリスで買える野菜、買えない野菜、日本の食卓に近づける代替え可能な野菜、イギリスで買える日本野菜の種など、詳しく掲載しております!
シソや春菊、水菜の種もイギリスで買えちゃいますよ~!!
例外として持ち込めるもの
赤ちゃん用の粉ミルクと離乳食
赤ちゃんのための粉ミルクと離乳食は例外として2キロまで持ち込むことができます。
入国時に持ち込み可能な分が2キロまでなので、飛行機内で与える分は差し引いてもOK。
機内持ち込みには、機内で与える分の粉ミルクと離乳食を持ち込み、スーツケースには滞在中に与える分を2キロ以内で入れることが可能ということになりますね。
⇒ 詳しくはこちらのイギリス政府の案内をチェック!(乳製品等)
制限つき持ち込み可能な食品
魚や魚類製品
肉類や乳製品・・・ときたら魚類もダメ?と思われがちですが、意外や魚・エビなどは持ち込み禁止ではないのです!!
念のための持ち込み制限の詳細ですが、20キロまで可能です。
20キロも魚を持ち込む人はいないと思いますが・・。
加工したもの、乾燥したもの、スモークしたもの、調理されたもの、魚の卵など全てOK。
但し、鮮魚に関しては内臓を取り除いたもののみOKです。
ということは、、、もちろん魚から取る「かつおだし」もオッケーということ。
これは助かりますね!!
皆さーん、カップラーメンがダメでも、レトルトのお味噌汁ならオッケーですよー!!
(とはいえ、手荷物では味噌は液体物に入りますのでご注意を!スーツケースに入れましょうね!)
⇒ 詳しくはこちらのイギリス政府の案内をチェック!(肉類等)
はちみつや卵
はちみつや卵・卵の製品も2キロまでという制限付きで持ち込みが可能です。
あまりないとは思いますが、スネイル(食用カタツムリの肉)も同じ扱いです^^;
⇒ 詳しくはこちらのイギリス政府の案内をチェック!(肉類等)
*イギリスのハチミツは種類豊富で上質なものがスーパーで手軽に買えます。
卵もフリーレンジ(狭い囲いの中ではなく、外で自由に走り回れる環境で育てた鶏の卵)の物が手軽に買えます!
>>イギリス政府発行の持ち込み食品についてのリーフレットもありますので、こちらもご確認ください!
持ち込まずにイギリスで日本食を食べるには?
日本食レストランに行く
日本人経営者の日本食レストランやラーメン屋さんは、とても美味しいですがお値段が少し高いことと都会にしかないことで、もしかしたら頻繁に行けないかもしれません。
でもジャパンセンターなどの日系のショップでは、お寿司やお弁当などのイートインがあり手ごろなお値段で日本食が楽しめます。
中国人などのアジア系の人の経営の日本食レストランであれば、割とお手頃価格で地方都市でも簡単に見つけることができます。
イギリス人経営の日本食(っぽい)レストランもあり、有名なところでは「Wagamama(ワガママ)」や「YO Sushi(ヨ スシ」などのチェーン店があり、ロンドン以外でも店舗を見つけることができます。
なんちゃって日本食なものも多いですが、「サーモン」や「チキン」の照り焼き系は、割とハズレなしで美味しいことも多いです。寿司ネタとしてもサーモンなら日本より美味しいくらいですよ!
ロンドンならば、テイクアウトもできるお弁当屋さんもありますね。キングスクロス駅内にもある「wasabi(ワサビ)」では、寿司やおにぎりのテイクアウトがあり、お手頃価格で食べることができます。
日系のショップから買う
ロンドンならば日系のスーパーがあるので、そこに行けばほとんどの物が揃います。
イートインスペースもあるのが嬉しい「ジャパンセンター」「らいすわいんショップ」「T.K.トレーディング」が代表的なもの。
日本と比べると値段は高いですが、持ち込み禁止でもあるカレールーやカップヌードルなども買うことができちゃいます。
特にジャパンセンターは取り扱っている種類が豊富で特売も多いので要チェックです!
食品以外に和食器・スキンケアやメイクアップ商品・本・雑誌・キッチン用品・バス用品なども取り扱っています。
日系のショップは調味料だけでなく日本米など、日本から持ち込みするには大変なものも扱っているので私もよく利用していて非常に助かっています。
私的、イギリスで買えるおすすめのお米はこちら。
*日本産のお米ももちろん買えますがもっとお値段が高くなります><
ジャパンセンターでは、たまに日本産のお米がセールでかなり安く買えるのでそこが狙い目!!
もしロンドンまで買いに行けない!という方は、この「ジャパンセンター」「らいすわいんショップ」「T.K.トレーディング」は、オンラインショップもありますのでイギリス国内ならば取り寄せができるのでご安心を!
ジャパンセンターでは、オンラインでももちろん雑貨なども取り扱っています。
らいすわいんショップは、送料が少他より安いということもあり、良く利用するショップです。
T.K.トレーディングでは、なんと和牛スライスやアジの干物などお肉屋お魚を含む冷凍品も配達してくれます。
日本からイギリス在住の家族や友達に日本食を送りたいという場合も、日本から郵送するよりもこれらのオンラインショップで買って発送してもらう方が安くあがることも多いです。ぜひお試しください!
<ジャパンセンター>
Japan Centre Panton Street
住所:35b Panton Street SW1Y 4EA【地図】
電話:020 3405 1246
Japan Centre Ichiba
住所:Unit 0220, Relay Square, Westfield London W12 7HB【地図】
電話:020 3405 9410
Umai Westfield Stratford Store
住所:Umai, 1 Fresh Food, Great Eastern Market, Westfield Stratford City. E20 1GL【地図】
電話:020 3405 2394
Japan Centre Group Ltd Online & Warehouse【地図】
(オンラインオーダーの引き取り)
住所:Unit B, Premier Park, Premier Park Road NW10 7NZ
住所:020 3405 1151
ロンドン店
住所:82 Brewer Street, London W1F 9UA【地図】
電話:020-7439-3705
ロンドン店【地図】
住所:Unit7 The Chase Centre, 8 Chase Road,Park Royal, London NW10 6QD【地図】
電話:020-8453-1743
*他にも、カーディフ、ダービー、マンチェスター、テルフォード、グロスター、ピーターズフィールドにも店舗があります。
中華系スーパーに行く
地方都市でもだいたい中華系スーパーはどこにでもあるので、そこへ立ち寄ってみれば日本食もついでに置いているところが多いです。
カップラーメンや袋入りのインスタントラーメンは必ずといっていいほど扱っています。
特に出前一丁シリーズが種類豊富で、日本には無い味もありますよ。
日本食にこだわらなければ、普通のスーパーでは買えない中華料理に使う野菜(ニラや里芋など)があったり、豆板醤・ごま油など日本でもお馴染みの中華料理につかう調味料も調達できます。
カレールーは、韓国製や台湾製などもよく見かけます。
日本米も、ジャパンセンターなどよりも安い日本米を扱っていたりします。
味はもちろん少し落ちますが・・・笑
はるか(イタリア産)は、お水を多めにして炊けば、、うん、悪くないかも?(結構安いです)
韓国産の日本米と同じタイプのお米などもあり、安く抑えたい時は挑戦する価値ありです^^
普通のスーパーで見つける
最近では、テスコなどの普通のイギリスのスーパーでも日本食が売っていたりします。
最近注目しているのはカップラーメン売り場。
今までになかった日本の味が増えてます。
パッケージは違えど安心の「Nissin」マークを発見したならば、日清の商品なので心配ご無用です。
他にも、「日本人が商品開発に携わった」というカップラーメンも登場してきました。
近頃、謎の「カツカレー」ブームがきておりまして、カツカレーという名のただの「カレー味」も増えてますので、体がカレーを欲したら試してみる価値ありです。
袋入りのラーメンもあります。
普通のスーパーでも出前一丁を見かけることも多くなってきました。
日本産のYUTAKA(ユタカ)ブランドも多くのスーパーで扱っていて、「Sushi Rice」(お米)から、味噌、醤油、米酢、蕎麦など、いろいろな高クオリティー商品があります。
だいたいはアジアン系(インド、タイ、中国、韓国など)の食品と一緒に置いてあるので、大きめのスーパーに行ったらぜひ探してみてください!
普通のスーパーで買える割と美味しいかったカップ麺はこちらです。
Amazon.ukで探す
地方で長期滞在予定の方には嬉しいニュースですが、最近のAmazon.ukは意外と日本の商品が揃ってきています。
探せば見つかる場合も多いので、困ったときはぜひ挑戦してみてください!
Amazon.ukでの買い物で気を付けなければいけないのは送料と届くまでの期間。
送料を考えるとバカバカしくなっちゃうものも混在しているので、商品代はもちろん送料などの詳細もしっかりとチェックしてくださいね!
ラーメンならば「Japanese noodle」で検索してみてください。
試しにチラ見 ⇒ Amazon.ukで「Japanese noolde」を検索
他にも、ふりかけ、白だし、みりんなども見かけました。
気になる方は「Japanese Food」とかで検索してみてくださいね!
対策まとめ
カップラーメンが食べたい!
- 日本企業のラーメン屋か日本人経営のレストランでラーメンを食べる
- 日系以外のレストランでラーメンに挑戦
- 日系スーパーでインスタントラーメンやカップラーメンを買う
- 中華系やアジア系スーパーで日本のインスタントラーメンやカップラーメンを探す
- イギリスの普通のスーパーで日本っぽいインスタントラーメンやカップラーメンを探す
- Amazon.ukで日本のインスタントラーメンかカップラーメンを探す
カレーが食べたい!
- 日本人経営のレストランでカレーを食べる
- 日系以外のレストランでカレーに挑戦
- 日系スーパーで日本のカレールーを買う
- 中華系スーパーで日本のカレールーを探す、または中国や台湾のカレールーに挑戦
- イギリスの普通のスーパーで日本のカレーっぽいペーストを買ってみる
- Amazon.ukで日本のカレールーを探す
日本米が食べたい!
- 日系スーパーで日本産の日本米を買う
- 日系スーパーや中華系スーパーで、アメリカ産やイタリア産の日本米(Japanese Sushi Rice)を買う
- イギリスのスーパーで寿司用のお米(Japanese Sushi Rice)を買う
- 韓国産などの日本米に似たお米に挑戦
- Amazon.ukで日本米を探す
薄切り肉が食べたい!
- ロンドンにあるお肉屋さんウィレットブッチャー/Willetts Butchersで薄切り肉を買う
- 日系スーパーT.K.トレーディングで冷凍肉をオーダーする(イギリス国内への配達が可能)
- 中華街の中華系や韓国系スーパーで冷凍の薄切り肉を買う
- お肉屋さんで肉を薄切りしてくれないか交渉してみる
もしくは、インスタント味噌汁で我慢する。。。でした!
さいごに
つい最近でも、友達が日本から日本食をたんまりスーツケースに入れて持ち込み、空港でごっそりと没収されたと聞きました。
頑張って持ってきたのに没収されるなんて残念すぎますが、何よりも「問題のない他の持ち込み品」まで隅々とチェックさせられ、質問攻めにあい、嫌な思いをしたそうです。
旅行などでの短期の滞在ならば、楽しみながら我慢するのもイギリス旅行を満喫するコツだったりします笑
駐在、ワーホリ、留学の長期滞在予定の方は、たくさん持参したい気持ちもわかりますが、持ち込み禁止のものは現地調達でもなんとかなるはずなので(私が生きた証拠です)、オンラインショップや中華系スーパーなど活用しながら頑張ってください!!
イギリスの持ち込み禁止食品のルールはちょくちょく変更されたりもします。
最新の情報は、こちらのイギリス政府のウェブサイトGOV.UKでチェックしてくださいね
⇒ GOV.UK Personal food, plant and animal product imports(個人持ち込みのルール)
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