イースターと言えば、日本ではディズニーランドのイベントを思い浮かべる人も多いと思いますが、USJやIKEAなどでもイベントが開催されているように、西洋文化の一つであるキリスト教の「復活祭」。キリスト教徒が多いアメリカやオーストラリア、ヨーロッパで古くからある行事の一つです。
イギリスではこのイースター(復活祭)は祝日となりますが、「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」で設定されるそうで、毎年同じ日ではなく「移動祝日」となります。*宗派により違うこともあるようです。
イースターホリデーは4月2日(金)のグッドフライデーから4月5日(月)のイースターマンデーの4日間です
祝日の少ないイギリスではこの4連休は唯一の大型連休でもあり、寒くて暗い冬が終わり旅行や観光などに出掛けるには最高のお休みなのです。
そして、学校には「春休み」というものがなく、イースターの連休を含む2週間くらいが「イースターホリデー」として「春休み」の代わりとなっているお休みになります。
近年、日本でもイースターのイベントを親子で楽しむ機会がも増えてきたようですが、イギリスでもイースター時期には大小さまざまな子供のためのイベントが開催されます。
そんなイギリスの子供たちが大好きなイースターの楽しみかたをご紹介します。
イースターエッグハント
子供たちが大好きな定番のゲーム、イースターエッグハント!
この時期はスーパーにずらりと並ぶイースターエッグチョコを使い、あらかじめお庭や公園に隠しておいた卵チョコを探し出すというゲームです。
カラフルな卵を見つけるたびに子供たちは大興奮間違えなしです。
さすがですね、チョコレートパワー!!笑
チョコを食べさせたくない場合には、100均などで買える卵型のプラスチックケースに小さなオモチャやスイーツを入れてもいいですね。
エッグハント用の小さなバスケットを用意して持たせてあげると一層気持ちがアップします^^
小さめのバスケットを用意し、バスケットがいっぱいになるまでとルールを決めると、チョコの食べ過ぎや一人がチョコを独占しちゃうことを防ぐことができます。
イースターエッグのデコレーション
Photo By Harry Alverson
イースターホリデー前の学校でよく開催されるのが、エッグデコレーションのコンペティション。
固ゆでの卵を使い、卵の殻に絵の具・ペン・色紙・シールなどで飾りつけをします。
色をぬるだけ、あらかじめ用意しておいたシールやリボンを貼るだけなど、簡単に仕上がるように準備しておけば、小さい子でも楽しめますね。
学校のコンペティションでは、卵を顔にして毛糸で髪をつけたり、胴体をつけたり、バックグラウンドを作成したりと楽しいものがいっぱい。
紙を細く切って鳥の巣に見立てたりと、年齢に応じた準備をしておけば、数人子供たちを集めて一緒に飾りつけを楽めますよ。
作った作品は数日間は家に飾っておけますが、中身が腐る前に早めに処分してくださいね。
スクールのエッグデコレーションのコンペティションに出した作品。残念ながら入賞せず。
エッグロール(卵ころがし)
Photo by Virginia State Parks
イギリスでも地方によってやるところとやらないところがあるようですが、北部では卵ころがしも大人も子供も参加する定番のゲームとなっています。
丘や坂になっている芝生で、スプーンなどを使って一斉に卵をころがし、誰が一番早く転がるかという単純明快なゲーム。
うまい具合の坂がない場合には、板や段ボールなどを少し飾りつけし、2人くらいずつ勝ち抜き戦で卵転がしレースをしていくのも楽しいですよ。
生卵ではなく固ゆで卵、またはプラスチックやチョコの卵を使ってくださいね!
エッグスプーンレース
Photo by Maryland GovPics
英語では「Egg and Spoon Race」というふうに間に「and」が入ります^^
このレースは、大きめのスプーンに卵をのせて走るレース。
実はこれ、イギリスの低学年での運動会でも定番の競技なんですよ。
イギリスではカラフルなプラスチックの卵と大きいスプーンがセットになったものが売り出されるのですが、もしなければ卵とお玉や大きめスプーンで十分できます。
固ゆで卵にカラフルカラーを塗っておいてあげると雰囲気がでますね。
これ、早く走ろうと思うと意外と難しいので、年齢の小さい子にはお玉の方が簡単で良いかもしれません。
高学年の子には、普通のスプーンで挑戦です。
行って帰ってくる折り返しコースを作っておくと、コロコロ落とす確率が高くなり結構盛り上がります^^
茹で卵を使っている場合は、最後にボロボロと殻が取れかかるかもしれませんが、これも楽しみの一つということで。
エッグタッピング
Photo by DFSB DE
卵と卵をぶつけ合って、割れなかった方が勝ち!というゲーム。
卵のどの部分をどれくらいの強さでぶつけると勝てるのか・・・と真剣に(?)研究している大人もいるくらいの老若男女みな楽しめるゲーム。
イギリスでも地方によってエッグタッピング(egg tapping)の他に、エッグ・ダンピング(egg dumping)や、エッグ・ジャーピング(egg jarping)とも呼ばれているそうです。
イースターを楽しむためのグッズがいっぱい
イースターが近づくと、ショップではイースターを楽しむためのグッズがたくさん並びます。
スーパーはもちろんのこと、1ポンドショップ(日本の100均みたいな店)や雑貨屋・本屋・文房具屋などなど。。。
エッグハンティングに使うバスケット、エッグデコレーションにつかう飾りやペイント・ステッカー、部屋やガーデン用の飾りなど盛りだくさん。
うさぎ大好きな娘は、この時ばかりはうさぎのぬいぐるみから目が離せないようで毎年「うさちゃん買って~」となりますが・・・^^;
チョコレートだけじゃないイースターを存分に楽しみましょうね!
イースターはどうして卵やウサギなの?
このゲームでも使われている卵、またウサギ・ひよこ・子羊など、イースターと一緒に必ず見かけるものがあります。
中でも「イースターバニー」はすっかりイースターのマスコットとして定着しているようですが、これらはイースターとどのような関係があるのでしょうか。
所説あるようですが、イースター「復活祭」が十字架にかかって人々のために亡くなったイエスキリストが復活した日であることから、子孫繁栄や豊作のシンボルであった卵や卵から産まれてくるひよこ、そしてウサギがイースターのシンボルとなっていったようです。
このイースターの時期である春は、新しい命が生れてくる時期でもあり、子羊や子ウサギをよく見かけるということもあります。
現在のようなイースターイベントで必ず見かけるようになったのは最近のことのようですね。
どうして卵はチョコが定番なの?ということに関しては、バレンタインにチョコが定番となってしまったように企業戦略に乗せられてしまったというのが現状のようです^^
イギリスのイースターの過ごし方
このイースターという行事は、実は厳かに行られる宗教行事の一つなのです。
しかし近年ではイギリスでもキリスト教徒が減り、ハロウィーンに近い感覚で楽しむイベントと化しているところがあるようです。
もちろんミサに足を運ぶ人たちもいますが、子供連れはイースターイベントに出掛けたり、年配の方々はのんびり散歩しながら春を満喫という感じで過ごす人が多いです。
この時期にスーパーで売り出されているホットクロスバン(↑写真)という、表面に十字があるレーズン入りシナモン風味の甘いパンを食べ、ラム肉のサンデーディナーを食べるというのが定番ですね。
ホットクロスバンは、日本人好みの味だと思うので食べたことない方はぜひ試してみてくださね。
その日に焼きあがったホットクロスバンは、ふわふわしっとりでとても美味しいのですが、翌日にはもうパッサパサ(←イギリスのパンあるあるですが)になってしまうので、買ったらすぐに食べてください!
翌日パサパサになってしまったら、上下半分に切ってトーストし、お好みでバターを塗って食べると美味しく食べれます!
イギリスのイースターの過ごし方
イースターに近くなると、スーパーでずらりと並ぶチョコチョコチョコ・・・・。
この時期は子供と一緒にスーパーに行くと大変なことになってしまいます。
うちは決してチョコ禁止な訳ではないのですが、義両親がエッグチョコを見るたびに孫の喜ぶ顔見たさについ買ってしまうらしく、家で買わなくても自然とチョコレートだらけになってしまうのです。
エッグチョコならまだしも、置物のように大きなバニー型のチョコなんかも来ちゃうのですが、子供がおお喜びするので断ることもなく毎年全て受け入れております笑
実はね、このイースター用のチョコレートなんて、イースター過ぎれば大安売りでスーパーに並ぶのですよ~~。
きっとこれは日本も同じですよね。
本当のチョコ好きさんは、イースターが終わってからが狙い目ですよ!!笑
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