イギリス人は雨でも傘ささないの?いえいえ私も傘は滅多に使いません!

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巷で噂の(?)「イギリス人は雨でも傘を差さないのか」についてですが、私の答えは「イエス」です。

絶対という意味ではなく、「雨の中、傘をささない人がたくさんいる」という意味の「イエス」になります。

さて私は在英13年になりました。日本人としてしっかりと雨が降ったら傘を使っていますと言いたいところですが、私もほとんど傘を使わない生活で定着してしまっております(笑)

「えー?なんでー?」「外国かぶれー?」とか思われるかもしれませんが、イギリス人を含め、私たちが雨が降ってもあまり傘を使わない理由はちゃんとあるのです。

今回はそんなお話を一つ・・・。

イギリス人はなぜ雨が降っても傘ささないの?

ここイギリスだけでなく、海外で(特に欧米でしょうか)雨が降っても傘を使わないという現象は各国であるようです。

それは老若男女問わず、(日本にいる日本人より)傘を使う頻度は少ないのかなと思います。

恐らくその理由は似ているのだと思うのですが、他国のことは詳しくないのでイギリスを基準にお話ししたいと思います。

 

雨の頻度と量の違い

イギリスは雨の多い国というイメージがありますが、実は降水量で比べるとイギリスより東京の方が断然降水量は多いのです。

便利なウェブサイトがありましたのでこちらをご覧ください。

イギリスの首都、ロンドンと東京の降水量を比較

スコットランドの首都、エジンバラと東京の降水量を比較

旅行.infoより

上記のリンク先で確認していただけると一目瞭然ですね!

日本では一日中雨の日も少なくありません。時には数日間ずっと降り続くこともありますよね。

ですがイギリスでは雨が降っても小雨が多く、強く降っても30分も待てば晴れ間が見えるなんてことは普通です。

たまには一日中本降りの時もありますが、1年を通してで言うと本当に数えるほどの少ない回数でしかありません。

そんな理由もあって、「びっちょびちょに濡れることはないし、ちょっと待てばやむはずなので傘は持って行かなくていいや」と思っている人がたくさんいる、という理由で傘をさす人が少ないことに繋がっているようです。

 

イギリス人は傘ささない?私があまり傘を使わない個人的理由

ここから先は私の個人的理由なのですが、、、雨が降っていても、一日中降る訳ではない(と思っている)ので、大きな傘を持ち歩くことは滅多にありません。なので、実は長い傘(折りたたみではない傘)を持っていないのです。

朝から雨が降っていたので長い傘で出かけたはいいけど、その後ずーっと晴れてたので持ち歩くのも面倒だしちょっと恥ずかしい、、、という状況になる確率が非常に高いという訳です。

渡英してきてから数年は持っていたんですよ、これでも。でもあまりの出番の無さに、どこか奥にしまい込んだままになり、たまに使おうかなと出してみるとカビが生えてるといった感じで捨ててしまい、そのまま買っていないという訳です。

家を出るときにたくさん降っているときは折りたたみ傘を出動させるのですが、折りたたみ傘がバッグに入っているのに「あ、雨降ってきたなぁ」と思ってもバッグから出さずに済ませちゃうことも多いです。

雨の頻度は多いのです。それがいつ土砂降りになるかわかりません。例え短い時間でも土砂降りになればずぶ濡れになってしまう訳で、絶対に濡れたくないときもあるので車にはいつも折りたたみ傘は入れてあります。

ではどうして折りたたみ傘を使わないのか、ここが重要ですよね!

私がどうして折りたたみ傘を使わないのか、理由をいくつか考えてみました。

 

折りたたみ傘のクオリティが悪い!

イギリスで買った折りたたみ傘、可愛くて買ったもの、急な雨で仕方なく買ったも、いろいろ持っていますが、やっぱり日本の折りたたみ傘と比べるとクオリティがあまり良くないのです。

大きい、重い、水の切れが悪い、骨が弱いため風ですぐにひっくり返ってしまう、そしてすぐに壊れる。

特に水の切れが悪いのは問題です。

日本のように、ぱぱっと振ったら水がポロッと落ちてしまうようなさらっとした布ではなく、普通の布か?と突っ込みたくなるくらいの水が染み込む布だったりするのです。そのため、重くなってかさばってしまい、カバーをしてもなんとなくバッグの中でジトっとしてくるのです。

私が品質の良いものを買っていないのがそもそもの問題なのかもしれませんが、折りたたみ傘にそんなお金をかけるつもりもなく、たまたま見た可愛いものや仕方なく買ったものなどは、その辺のBoots(ドラックストア)とかに売ってたものでしかありません。(だからと言って安いもの選んでるわけではないのですが)

という訳で、本当に「非常用」としての扱いなので、少々の雨では傘を開くことはありません(笑)

 

風の強い地域に住んでいる

私の住んでいる町は、イギリス全体からすると地理的に風が強い地域に入るようです。

しかしイギリス全体でも、日本より風が強いとされています。山が少ないせいでしょうか。

そのため小雨が降る程度だと雨粒が風に乗って来るので、傘をさしてもささなくても同じくらい濡れるのです。

そして上記でも述べたように、この風で折りたたみ傘はペロッと簡単にひっくり返ってしまいますので、そのまま壊れる確率も高く、つい「傘を使わず我慢する」選択をしてしまいます。

 

フードを雨よけフードとして使っている

日本での上着やパーカーのフードは、デザイン性重視のものが多いかと思うので、着ている人たちも「寒いからフードをかぶる」「雨が降っているからフードをかぶる」という人は緊急時以外あまりないのではと思いますが、ここではフードをちゃんと「雨の日や寒い日にかぶるもの」として使っている感があります。

学校の送り迎えや、買い物程度の「自分的に多少濡れてもオッケーなお出掛け」には、出かけるときから雨が降っていても、フードのあるコートを着ればいいという判断で傘は持って出ません(笑)

ここイギリスで買ったフード付きの上着はしっかりと頭を覆ってくれて奥行きもたっぷりあるので、かぶった時におでこの少し前までくるので、顔があまり濡れません。

逆に、日本で買ったフード付きのコートでは、フードはデザイン重視でおまけで付いている感じなので、頭は隠れるものの若干小さく、前髪が全部隠れない程度の奥行きがないものが多いです。

そりゃそうですよね、そんなにフードをかぶるものとして活躍させるつもりで作ってないでしょうから・・・笑

 

郊外に住んでいるので車生活だから

住んでいるところが都会ではないため、車が必須な生活を送っています。

そのため、急な土砂降りでもとりあえず車に戻れば雨がしのげるという場合が多いです。

折りたたみ傘も常に車に入れてあるので、「常にバッグに入っている」と同じ感覚で必要なときに使うことができます。

 

アウトドア系の服を日常で着ている

ここではアウトドア系のウォータープルーフの上着も多いので、それを着てフードをかぶったらもう完璧です。

日本では、男性では普段からこうゆうアウトドア系の上着などを着ているスタイル方は見かけますが、女性では少な目ですよね。でもここでは(恐らく田舎の地域では)普段からアウトドア系スタイルの主婦はとても多いです。

子供の送り迎えでも、雨が降っているとウォータープルーフの上着でフードをかぶり、長靴を履いているというスタイルのママさんたちが多く見かけます。

アウトドア系と一言でまとめてしまいましたが、私の住んでいる地域は割とポッシュな家庭が多く、好んで田舎暮らしを選んでいる高収入家庭がたくさんいます。

その奥様方の典型スタイルは、「Barbour(バーブァー)のフード付きキルトジャケットにHunter(ハンター)の長靴で愛犬の散歩をしたついでに学校に子供をお迎えに行く」みたいな感じです。

日本でいう「レインコート」というものはあまり存在しないような・・・ポンチョならキャンプ用品を売ってる店で置いています。

 

イギリス人は傘ささない?子供やお年寄りも傘はあまり使いません

子供はほとんどウォータープルーフの上着を持っていて、雨でも全く気にせず外で遊んでいる子も多いです。

雨で外に出れないとなると、イギリスの子はほとんど外で遊べないってことになってしまいますからね・・・。

遠足の日も「雨天中止」なんてことはあまりなく、「雨風や防寒にも対応できる服を用意してきてね」と書かれています。

夏でも寒い日があるイギリスですので、子供たちはウォータープルーフのフード付き上着は必須です。内側に取り外し可能なフリースがついている物が多く、真冬はフリースを付けて防寒着にもなります。

そしてお年寄り(特におばあちゃんたち)は、頭にかぶるビニール袋みたいな帽子が活躍してるようです。最初見たときはスーパーの袋を頭にかぶっているのかとびっくりしたのですが、ちゃんと雨よけの頭にかぶる物として売られている商品だそうです。

透明のビニール袋を頭にかぶり、顎の下で紐で結ぶ感じです。見た目はまさに「透明なスーパーの袋を頭にかぶっている」感じです。

おじいちゃんたちは雨でも気にしない人が多く、中にはこんな感じ(下の写真)のお洒落な帽子(flat cap)で雨をしのいでいる人も多くみかけます。

Photo by Per Gosche

 

イギリス人は傘ささない?番外編

これだけイギリスでは傘を使う人があまりいないという話をしたのですが、でもやっぱり小雨でも強風でも傘をさしている人は時々見かけます。

比較的、男性より女性の方が傘をさしている人が多い気がするので、やっぱり大事な服やバッグ、ヘアスタイルを守るためなのかもしれません。

もう一つ、たまに降る大量の雨の日にはやはり傘をさしている人が多くなるのですが、その中に「変な大きい傘」を使っている人が結構いることに気が付きました。

性別で言うと主に男性、30代から50代くらいの人が多いような気がします。

普通の傘に比べて二回りくらい大きい、「成人男性二人用相合傘」的な大きさで、色もカラフルでとっても目立ちます。

この傘なんだ!?といつも思っていたのですが、どうやらその傘、「ゴルフ用」の傘だということがわかりました!!

そうですね、ゴルフやりそうな性別と年齢にピッタリはまります。

恥ずかしげもなく、カラフルで大きな傘を使う男性たち、見た目とのギャップで心が和みます(笑)

大きな傘

↑こんな感じの傘です^^

 

イギリス人は傘ささない:まとめ

言葉で説明するのは非常に難しく、街中の歩いている人たちの写真を撮って掲載したいくらいなのですが、プライバシーもありますのでそれは控えさせていただきました。

日本の降水量を考えると傘の出動率が高いのはうなずけますが、それ以外にも「日本人はお洒落!」というところで、雨で服や髪をぬらさないようにする感覚がイギリス人より備わっているのだと思います。

帰国のときに必要になると、折りたたみ傘買ってイギリスに持ち帰ってくるのですが、やっぱり性能が良くて感動しちゃいます。

水の切れもいいし、軽いし、小さいし、壊れない!!

なのに、イギリスの傘も日本人に人気のブランドがあるそうですね。無いものねだりなでしょうか・・・面白いですよね(笑)

最後に、、、私は日本に帰ったときには、小雨でもちゃんと傘をさして(もちろん子供にも)歩くよう心がけています!

 

 

 

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