イギリスに来たならば一度は足を運んで欲しいパブですが、ここは良くも悪くもかなり「イギリスを感じる」ことができる場所。
何も知らずに入るとどうして良いやらわからない人もいるかもしれません。
事前にパブについての知識を持っているともっと楽しめる空間になりますので、ルールやコツをいくつかご紹介したいと思います。
【Check!!】
まずは何を飲むか決めましょう
と言いながらも、やっぱりビールをお勧めします。
さてカウンターで注文することになるのですが、もしグループで来店したならば、先にテーブルと座る場所を確保しておくとよいと思います。
もし飲むだけなら立ったままでも楽しめますが(席が空いても立って飲んでる人がたくさんいます!)、何か食べながらお喋りしたいという場合はやっぱりテーブルについた方がリラックスできますね。
さて、ビールを頼むときの注意点です。
ビールの種類を決めること。
大きく分けてラガーかエールかです。
何が違うかというと、醸造する過程の違いです。
簡単に言うと、日本のビールのタイプはラガーで、色は薄い黄色、炭酸がきりっとしていて冷やして飲むと美味しいビールです。
日本でお馴染みのバドワイザーやハイネケンもラガーに入ります。
エールは色が茶褐色や黒っぽいものもあります。黒いビールの代表、ギネスビールもエールに入ります。炭酸は弱めで常温で飲むのが美味しいとされています。泡はクリーミーで柔らかいです。(私は冷やしたい派ですが!)
地ビール系はエールが多いので、ローカルビアを楽しみたいという人はエールをいろいろ試してみるといいと思います。
ビールはパイントと呼ばれるグラスに入れてくれますので、パイント一つお願い、またはパイントの半分お願い、という感じでオーダーをすることになります。
1パイントはイギリスでは568ミリリットルだそうです。
ちなみにアメリカでは同じパイントでも量が違って473ミリリットルだそうです。
ややこしいですね・・・。
イギリスのUKパイントは、私的などんぶり勘定でいうと、ジョッキ一杯くらいの量かなと(笑)
持ち手のついてないジョッキだと思えばだいたいあってると思います!
さて、ラガーかエール、欲しい量が決まったところで注文です。
もし飲みたいビールの銘柄がわかっているならば
Can I have a pint of Foster(銘柄) please?
とシンプルに注文可能です。
銘柄までは決まっていない場合は、「ラガー」または「エール」と言って注文することもできます。
Can I have a pint of lager(またはale) please?
そしてそのあと恐らく「どのラガーがいい?」って聞いてきますので、銘柄を言うなり、お勧めを聞くなり、コレ!とラベルを指さすなりで伝えます。
たまに何も聞かずに適当に選んでくれる人もいますが、何でもオッケーな気分だったら
Anything is fine. なんでもいいよ。
What do you recommend? どれがお勧めですか?
Which one is lager? どれがラガーなの?
という感じで、サーブしてくれる人に「これは?」と進めてもらうのを待つのも手です。
もしエールを頼んだ場合、暑い夏であっても常温(または水道水くらいの温度)で出てくる可能性が高いです。
こうゆうビールなんだと思ってくださいね。
↑ビールのハンドルに名前がついているので、その名前を言うか指さすだけでもオーダーできます^^
こぼれるまで入れるのがイギリス流。こぼれることを想定した穴の開いた台などの上に乗せてくれます。
パイント半分の量でいいかなと思ったら、
Can I have a half pint of lager please? になります。
バーカウンターにはビールの銘柄がついているビアパンプ(ビールサーバーのハンドル)がありますので、そこから良さそうなラベルを探してみてくださいね。
一度お気に入りが見つかったら、次は頼むのも楽チンです^^
ビール以外の飲み物もあります
もちろんビール以外の飲み物もありますので注文ができます。
例えば赤ワイン、白ワイン、サイダー(リンゴで作られたビールみたいなもの)、ジントニック(ジン アンド トニックと言う方が伝わりやすいです)、ウイスキーや瓶のビールなどなど。
もちろんノンアルコールもあります。コーク、レモネード、オレンジやアップルのジュース、コーヒー、紅茶など。
ビールは好きだけどあまり強くない、甘いのが好き、という方には「シャンティ」もお勧め。
シャンティとは、ビールをレモネードで割ったものです。
初めて注文したときは、シャンティってちょっと微妙かなと思ったのですが、意外や飲みやすくて割と好きです。
基本的なオーダーの仕方
基本はカウンターバーに行って注文し、その場でお金を払います。
食事もサーブしているパブで、食事も注文している場合はテーブルでオーダーできる場合もあります。
レストランのように、店に入ってすぐにテーブル案内まで待つようなサインがない限りは、まずはカウンターへ行って飲み物をオーダーしてみてください。
支払い方法がわからない場合は飲み物をオーダーするときについでに聞いてみるといいですよ。
おつまみ
食事をサーブしていないパブでは、何かつまみが欲しくてもクリスプス(ポテトチップスなどスナック類全般)くらいしかないことも多いです。
空腹で行くと日本人にはツライかもしれません。。。(日本人はすきっ腹で行かないように!)
クリスプスくらいは絶対に用意されているので、何か食べたいときはクリスプスを一緒にオーダーしましょう。
ポテトチップス以外にもスナックがあったります。
私のお気に入りは↑このベーコンフライス。
ベーコン味のコーンパフ系のスナックです。ベーコン好きにはきっと美味しいですよ。
↑こんな感じのポークのスナックもあります。
私は結構好きですが、好みが分かれるシロモノ。
豚肉の皮をカリカリにしたスナックです。
とにかくビールに良く合います!!
見つけたらぜひ試してみてくださいね!
もちろんポテトチップスは必ず置いてますので、ポテチ好きはそちらをどうぞ。
どれも食べきりサイズの小袋です。
料理あれこれ
↑料理は、こんな風に手書きだけのパブも多いです。読むのに一苦労かもしれません。
パブでは温かい料理がサーブするところと、軽食のみのところ(サンドイッチやパン&スープなど)、スナック類(いわゆる乾きもの)だけしかないところなどがあります。
キッチンがあって温かい料理を作るパブでは、ランチやディナーもあるのでぜひ食べてみてくださいね。
主にロースト料理、パイ料理などです。
日曜のお昼には「サンデーディナー」もあって子供連れで賑わうパブもありますよ。
*ディナーといえどランチなのでお間違え無く・・・
⇒ こちらの記事を参考に ディナーの意味とは?イギリスで間違えやすい食事の英語
↑田舎のパブはお昼時に年配夫婦や家族での食事&ビールを楽しむ人が多いです。
田舎に行ったらぜひパブも覗いてみてくださいね。
多少の料理のサーブをしてくれるパブで、飲みながら何かつまみたいな~と思ったら、恐らく「チップス」が一番注文できる確率の高い食べ物かなと思います。
そこで注意したいのが「チップス」は日本でいう「フライドポテトの太い版」なのでお忘れなく。
ケンタッキーのフライドポテトに近いものです。
念のため説明すると、日本でいう「ポテトチップス」は「クリスプス」といいます。
「クリスプス」はポテトだけではなく、スナック菓子全体をさすこともあります。
「フィッシュアンドチップス」も定番の食べ物ですが、衣で揚げた白身魚(タラなど)と太めのフライドポテトがセットになったものです。
油っこいので、塩とビネガーをかけてさっぱりと食べるのが人気です。
他にも定番おつまみと言えばナチョスでしょうか。
トルティーヤ・チップスにチーズをかけてオーブンで焼いたもので、サルサソース、ワカモレ、サワークリーム、ハラペーニョなどが添えられたものです。
イギリス人は夕食を済ませた後の夜8時ごろに待ち合わせてパブに行く若者も多いです。
小腹が空いたらこんな食べ物と一緒にビールを楽しんでいる人も多いです。
カウンターでの注文時に気を付けること
週末の夜など混雑しているときは、カウンターに人だかりができててなかなか注文できません。
ちゃんと列になって並んでないのでどうして良いかわからないこともしばしば。
でもなるべく先に待っている人たちの顔ぶれを見て、なんとなく順番を抜かさないように前にずれていって注文するというコツが必要です。
グイグイとレジの前にせり出ても、「あなたよりこの人が先ね」と店の人もなんとなく順番を見てることも多いです。
反対に、周りに押されっぱなしでどんどん順番を抜かされ、いつまでたってもオーダーができないこともあります。
そんな時には、ちょっと頑張ってグイっと前に出て行きましょう!
ラウンドルール
もし大人数のグループでパブに行く場合、こんな風にカウンターで注文するのに四苦八苦する状況だからか、順番に一人がまとめてみんなの分の注文を一緒にするということもあります。
もし6人いたら、6回分全員が注文して1セットとなりますので、6杯飲める自信がない人は最初からラウンドに参加しないことをお勧めします(笑)
最初に誰かが「私が注文するね。君は何がいい?」と言ってきたら、それは恐らく奢りではなくラウンド開始だと思った方がいいでしょう。
「じゃあオレンジジュースをお願い」と言った場合にも、自分の番にはみんなのアルコールを買わないといけなくなりますのでご注意を~。
(ちゃんと見ててくれて、買わなくていいよと言ってくれる人もいますが、だんだん時間がたつにつれて酔っぱらってきますので、そこまで頭がまわらない人が多くなることを知っておきましょう)
まとめ
パブは昼間っからビール飲んでも誰からも白い目で見られないお酒好きには素敵な場所です。
家族でサンデーディナーを食べながら親はビールも一杯、とても楽しい時間ですよ。
でもさすがに一人で行く勇気はないのですが、きっとホテルのラウンジにあるバーや駅構内にある綺麗めのパブなら変な人も少なくおひとりの女性もちらほらいるかと思います。
男性にはぜひ一人でもパブに足を運んで欲しいです。
フットボールを見ながら立ったままビールを楽しんでる地元の人たちと会話をかわすチャンスでもあります。
ビールやスポーツの話をしながらパブでぜひイギリスの雰囲気を堪能してくださいね!
イギリスでの合法飲酒年齢についてははこちら
⇒ イギリスの合法飲酒年齢とちょっとおかしな法律の話
イギリスではパブ内は全て禁煙です。詳しくはこちらを。
⇒ イギリスのタバコ事情と合法喫煙年齢は?パブでも吸えない!?どこで吸う?
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